内容説明
本書では、遺伝、つまりDNAやRNAの合成、分解、修飾構造変換などにかかわる酵素類を中心に据え、酵素タンパク質の構造化学的部分はほとんど省き、酵素の特性と役割あるいは機能を中心に解説した。また、酵素本体の活性と機能を調節するタンパク質因子についてはできるだけ触れることに努めた。核酸関連酵素の持つ特性を巧妙に利用し確立されたのがDNA組換え技術であり、遺伝子工学なる学問・研究分野であることの認識の上に立って、核酸関連酵素の利用についても述べた。
目次
1 DNAポリメラーゼと関連酵素
2 RNAポリメラーゼと関連酵素
3 リガーゼ
4 核酸分解・切断酵素と関連酵素
5 DNAトポイソメラーゼと関連酵素
6 ヘリカーゼ
7 メチラーゼ
8 その他の核酸関連酵素類
著者等紹介
宍戸和夫[シシドカズオ]
1966年東京教育大学農学部卒業。1968年東京大学大学院修士課程修了(農学系研究科)。1968年理化学研究所研究員補。1971年理化学研究所研究員。1972年農学博士。1975~77年米国NIH(国立保健研究所)特別研究員としてスタンフォード大学に留学。1982年東京工業大学助教授。1993年東京工業大学教授。1999年東京工業大学大学院教授、現在に至る
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