目次
1 変分法の基礎(序論―変分問題の例;汎関数とオイラー・ラグランジュ方程式 ほか)
2 解析力学(ハミルトンの原理とラグランジュの運動方程式;ハミルトン形式 ほか)
3 変分法(発展編)(自由境界条件;横断性条件 ほか)
4 近似解法(リッツ法;ガレルキン法 ほか)
著者等紹介
緒方秀教[オガタヒデノリ]
1990年東京大学工学部物理工学科卒業。1992年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(物理工学専攻)。1997年博士(工学)(東京大学)。1999年愛媛大学講師。2005年電気通信大学助教授。2007年電気通信大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サンセット
1
解析力学や有限要素法の本は、しばしば変分問題の説明が不十分(または皆無)で、たとえ問題を解けても何してるのか分からない本が多いように思う。しかし変分問題から話を始めると、解析力学や有限要素法の基礎を見通しよく学べるのだと分かった。解析力学では作用Sという汎関数の停留値を求めるために、オイラー・ラグランジュ方程式を解いているとか、近似解法では汎関数を停留にする関数yを、一時独立な関数群の線形結合で近似しているといった説明が、親切で分かりやすかった。ただ出来れば、有限要素法の説明がもっと詳しいと良かった。2015/12/20