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ハルキ文庫
飛将軍 李広

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758437738
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

始皇帝以来つづく武門の名家に生を享けた李広の初陣は、義勇兵として参戦した、北方の遊牧騎馬民族・匈奴との戦いであった。この戦で強弓を披露し、勇名をとどろかせる李広。以後、彼の人生は常に戦闘の中にあった。前漢の文帝、景帝、武帝三代の下で、たびたび匈奴と干戈を交え、武人として栄達を遂げていく。だが、武帝が皇后の縁戚で匈奴の習性を熟知する衛青を将軍に任命した頃より、李広の栄光に影が差し始める―。端正かつ綿密な筆致が哀切を呼ぶ、珠玉の中国歴史小説。

著者等紹介

塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学文学部卒。イラストレーターとして活躍の後、96年に長篇小説『霍去病』を発表して注目を浴びる。以後、中国歴史小説、現代ミステリーを意欲的に執筆。2012年に『煬帝』で第1回歴史時代作家クラブ「作品賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北之庄

2
秦の名将李信の末裔たる、前漢の飛将軍こと李広が本作の主人公。武家の名門当主として宿敵匈奴戦では、主力を率い三代の帝の評価も得た。ただ武帝の御代となるや、2大アイドル将軍、衛青と霍去病の型破りな用兵術による赫赫たる戦果を前に一気に色褪せ、過去の人に。武帝の外戚として成り上がり、天才的な才能を示す両将に全く及ばない老将李広。やることなすこと空回り、追い詰められた姿で、武人の誇りだけを胸に自刃する姿には涙を禁じ得ない。2022/06/06

BIN

1
衛青、霍去病が現れる前まで漢の最強であった将軍、李広を描いた作品。史記、漢書を読んでたときから思っていた名将というよりかは猛将として書かれている。そのため、あまり兵を率いての強さは感じられない。正史に従って素直に書かれた作品かなと思う。あまり取り上げられない人物でもあるので、李広を知る分には良い。2013/12/17

siopop

0
謹厳実直な人物って何となくあまり小説の主人公には馴染まない感じなのですが、 この物語の主人公はそんな謹厳実直な人でした。 李広なんて名前は聞いた事がなかったのですが、漢がまだ強かった頃の話のようです。 武侠小説に良く登場するような弱弱しい国ではなく、匈奴を押し返す力のある頃に活躍した人のようです。面白くてためになる一冊でした。2014/06/03

future4227

0
中島敦の『李陵』は知っていたが、その祖父にあたる李広の存在はこの本で初めて知った。さながら北方『水滸伝』の花栄と言ったところか。それにしても、登場人物が多すぎて人間関係を把握するのに一苦労だった。司馬遷まで登場するが、ほんのチョイ役でしかないのがなんとも残念。李広の活躍をもっと中心に据えて描いて欲しかったが、戦闘シーンも少なく、宮廷内の権力闘争に話の中心が置かれてしまっている。むしろ『霍去病』の方を読みたくなった。2013/10/25

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