内容説明
本書は非線形制御を初めて勉強する人を対象に執筆した。1章では非線形システムの概論を説明し、線形システムとの違いを明らかにした。2章は非線形システムの動的振舞いを位相面上で解析する方法を説明した。3章は近似的方法ではあるが、リミットサイクルの解析などで有用である記述関数法について、4章、5章は厳密に安定性を解析する方法について説明した。6章は近似でなく厳密に非線形システムを線形化する方法を、7章はロバスト制御法の一つであるスライディングモード制御法について説明した。8章ではモデル規範形適応制御系にしぼって、その設計方法について説明した。4、5章の安定論がここで応用される。3章を除きすべてシステムを厳密に解析、設計する方法を述べている。
目次
1 非線形システムの基本概念
2 非線形システムの動的振舞い
3 記述関数法とその応用
4 内部安定性
5 入出力安定性
6 厳密な線形化法
7 スライディングモード制御
8 適応制御
著者等紹介
平井一正[ヒライカズマサ]
1954年京都大学工学部電気工学科卒業。1956年京都大学大学院修士課程修了(電気工学専攻)。1963年工学博士。1964年神戸大学助教授。1971年神戸大学教授。1995年神戸大学名誉教授。1995年甲南大学教授。2000年甲南大学退職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 微分積分 (増補版)