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出版社内容情報
作家生活30周年を迎える直木賞作家、森絵都が「ことば」をテーマにつむぐ8篇の短編小説集。赤、しらこ 、100%ORANGEなど、8人の人気イラストレーターとの豪華コラボレーションが実現!
内容説明
“言葉”をテーマに綴る8つの物語―。光村図書小学校教科書「国語6」掲載の「帰り道」も収録。9人のイラストレーターとのコラボが実現!
著者等紹介
森絵都[モリエト]
1968年東京都生まれ。『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。その後、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『カラフル』で産経児童出版文化賞、『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞など、多数の児童文学賞を受賞。さらに、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
300
森 絵都は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、「ことば」をテーマにした児童文学短編集の秀作ですが、大人も楽しめます。オススメは、『富田さんへのメール』&『こりす物語』&『風と雨』の3本です。9人のイラストレーターによる扉絵もGOODでした。 2020年は、本書で読了です。 https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=97843383190412020/12/31
うののささら
131
子供たちにとって、言葉が相手にどんな影響を与えるかわからない。また自分の気持ちを相手に言うのもなかなかできない。みんな少しずつわかっていくもの。当たった教師やクラスに気の合う仲間がいるかで違ってくるが、大事なことは早く気づくといいな。言葉とは人を縛るこわいもの。言葉にしなければ伝えられないもの。人の人生を変える一生忘れない言葉などいい話満載でした。2021/03/16
ちゃちゃ
123
4月。子どもたちは新学年が始まり、期待と不安で胸が押しつぶされそうになっていることだろう。そんな子どもたちの手にこの作品が届くといいなぁ。苦しんでいるのは自分だけじゃないよ。もしかしたら、級友の〇〇ちゃんだって君のことを気にしてる。人間関係がうまくいかずに悩んでも、それは誰にだってあることなんだ。決して自分を殺して無理して合わせる必要はないよ。“馬が合わへん”だけなんだ…。森絵都さんの子どもを見る確かな目に支えられた8話の短編。うつむいている子どもたちに、優しい気づきと希望をそっと与えてくれる好著だ。 2021/04/01
ムーミン
123
ことばのもつ力をやさしい物語を通して認識させてくれます。扉絵がなんとも素敵でした。2021/01/10
☆よいこ
122
YA。児童書。大人にもおすすめ良本。「言葉」をテーマにした珠玉の短編8つ▽[帰り道]言葉のキャッチボール[あの子がにがて]馬が合わない[富田さんへのメール]心に傷をつける[羽]サトラレ[こりす物語]芸術[遠いまたたき]言えなかった言葉はどこへ行く?[風と雨]緘黙[あしたのことば]転校生▽既読多い、教科書掲載作品多い。▽各話に個性的なイラストが添えられている、画家紹介あり。▽「羽」がいい。ずっとぶつぶつしゃべっている子供がいる。「静かにして、黙って」と一方的に押さえつけても意味なし、それはそんなモノなんだ。2021/03/04