出版社内容情報
小学校5年生の春。学校医(花丸先生)が健康診断のあとに落とした聴診器を、ぼくたち3人組が拾う。ぼく(神林祐樹)はすぐに先生に返そうと思うが、ウガくんこと宇賀神豪大がおもしろ半分にこれを持ち去る。翌日、ウガくんから「あげる」と聴診器を手渡されたぼくは、先生に返す勇気が出ないまま時間だけが過ぎってしまった。夏休み。ぼく、ウガくん、そしてカミーの3人は、森へ昆虫採集に出かけた。そこでぼくは思わぬけがをしてしまう。近くのクリニックに駆けこむと、そこはあの花丸先生のクリニックだった。思いがけない先生との再会だったが、温厚な花丸先生との語らいに、心をひらき、そして良心の呵責を覚える子どもたち。先生はひとことも叱ろうとせず、おまけに3人を「神様」とよぶのだった。先生との出会いを通して子どもたちはどのような心の変化と成長を遂げるのか。詩人、谷川俊太郎の詩を織り交ぜながら描かれる子どもたちと老医師との心の交流の物語。
【目次】
内容説明
詩人、谷川俊太郎の詩を織りまぜながら紡がれる子どもたちと老小児科医との心の交流の物語。
著者等紹介
本田有明[ホンダアリアケ]
作家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
77
児童書。小学5年生の神林祐樹(カンちゃん)と宇賀神豪大(ウガくん)、立野カミーユ(カミー)は幼馴染三人組。第1部は春から夏休み、第2部は冬から春、ペットロスの話。校医の花丸先生との出会いで成長する子ども達の姿を描く。谷川俊太郎の詩がキーワード▽春の健康診断が終わり花丸先生が聴診器を落として帰った。拾ったウガくんは返さずにカンちゃんに押し付ける。夏休み三人で遊んで怪我をして偶然入ったクリニックは花丸先生の病院だった。花丸先生はいろんな話をしてくれる▽子どもを見守る大人の視線がいい。2025.9刊2025/11/21
けんとまん1007
42
花丸。小学校の時のことを想い出す。花丸先生のような、ものの見方・表現のしかたがいいなあ~と、しみじみ思う。自然に、相手が自分で気づいていくような、そんなありかたがいい。そして、谷川俊太郎さんの詩が、この物語の芯になっている。どの詩も、これまで何度も眼にしてきたが、改めて、その意味を感じた。2025/12/26
うー
19
命の守り人・学校医である花丸先生は名前に神やカミの字が入っている3人組に「きみたちはみんな神様だ」とあたたかな眼差しを向けクリニック隣の自宅に招き入れ優しい言葉で子ども達の心のトゲを抜いてくれる。谷川俊太郎の詩を絡めた花丸先生の話は少し出来すぎではあるが、こんなふうに相談できる大人が居たら良いだろうな。2025/12/30
joyjoy
11
「ありがとう」、「宿題」、「生きる」など、作中に引用されている谷川俊太郎さんの詩に、読者の自分もふと立ち止まり、考えさせられる。私自身も、自分の人生の楽しさの幅が広がったと感じられるようになったのは、つらいこと、しんどいことも経験したから、かな。「よく考えてみること。自分に質問をして、答えをさがしてみること。 先生の話を聞くだけではなく、それをきっかけに、自分の考えを整理してみる。そこからなにか、心の冒険のようなものが、始まるのではないか。」 読書もまた「心の冒険」であるな。花丸先生、ありがとう。2025/12/07
コンチャン
10
医師である花丸先生と3人の子どもたちとの交流を描いた心温まる物語です。YA作品なので、子どももちゃんと読むことができます。途中に出てくる谷川俊太郎さんの詩がとても響きますね。2025/11/15
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- 電子書籍
- 月刊 クーヨン 2017年8月号




