出版社内容情報
にぎわう浅草を舞台に、車夫の世界に飛びこんだ少年と、周囲の人たちとの心のふれあいを描く――さわやかな成長の軌跡、第2弾!
いとうみく[イトウミク]
内容説明
後悔があるからひとは前を向けるのかもしれない。華やかな賑わいをみせる浅草の街を舞台に、あたたかな人情がつなぐ連作短編集、第二弾!
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童人社)で第46回日本児童文学者協会新人賞受賞。『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
105
先日 浅草を訪れ、車屋さんの多さに驚いた。力さんや前平さんみたいな イナセなお兄さんがいっぱい!走くんみたいな子は…と思わず探してしまった。皆さん この本のような一期一会のドラマを日々紡ぎながら走っているのかな。老夫婦の「願いごと」には思わず涙。前巻と合わせて大人向きの文庫にしてもらえないだろうか。アイドルで実写映像化して ジュニア向き文庫になるパターンかもしれないな。2017/06/20
やも
78
読むのを楽しみにしてた2巻!今回もキラッと涙と微笑みが見えるような粒ぞろいの話達。1回限りの一期一会の人、もう会えない人、再登場の人、新しい人、もう会いたくない人。色んな関係性の中で走君は頑張ってる。本当に優しくて、しっかりした子だよね。おばちゃん走君が可愛くてお小遣いあげたいわ。最終話ではあの人とも再会寸前。このまま次巻へ。たったったっ。2025/02/02
J D
74
車夫2作目。吉瀬走の成長した姿が切なくもある作品だった。「ハッピーバースデー」では、もっと子どもでいていいんだよ。と言ってあげたい気になった。いとうみくさん、人の哀しみを描くの上手いなと今回も思いました。「願いごと」なんだか自分ごとのように思えてきて、哀しみが込み上げてきた。次は、いよいよラスト3作目だ。また、成長した吉瀬走に会えるのが楽しみだ。2025/01/12
ぶんこ
63
気になっていた走君の母の今が分かりました。弱い人はどこまでも弱いのかと暗澹としつつも、側に気にかける人が居てくれて良かったと安心する気持ちもありました。走君が毅然とした態度をとれたのも力車屋さんの面々と巡り会え、居場所を見つけられたからでしょう。これはもう前平先輩に感謝です。人力車に乗る人それぞれにドラマがあって、その人たちが笑顔で降りていくのが嬉しい。2018/03/05
ゆみねこ
59
力車屋の最年少車夫・吉瀬走。1年が過ぎ、元部活仲間やストーカー、訳アリの親子や夫婦。走の成長がめざましい。母はやはり弱いまま、それは残念だけど、走の周りの人達が温かくて良かった。2018/12/01
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