内容説明
有能だが、独断捜査を好む問題刑事ばかりが所属していることから、「死番係」と疎まれる、旭警部率いる警視庁殺人班四係。その死番係解体を企てる伊神警視は、罷免理由になりそうな非違があれば報せてほしいと、昇進を餌に辰野巡査部長を狗として送り込んだ。半年後、辰野の古巣上野署管内で殺人事件が起こり、死番係に捜査が割り当てられ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
44
とても丁寧に書かれた読みやすい作品だった。警察小説としても楽しめたが、推理小説としても十分に楽しめた内容だった。最後に迎えた意外な展開は正直予想外で衝撃的であった。まさかまさかの真犯人だった。あと、もう少しお竜さんの活躍とかもあればもっと楽しめたかもしれないな。この先シリーズものとしても楽しめるんじゃないかなと思った。☆☆☆☆★2022/03/03
こた。
3
裁かれざる殺人。霧崎遼樹を読む。遠い昔、可愛い友達がいた頃、初めて読んだラノベが眠り姫は魔法を使うだった。(と同時に楽園の魔女たち。樹川さとみでもある)懐かしさはないのだけれどなんとなく懐かしい。不思議な気分だ。あれからなん年経ったんだ。思えば遠くへ来たものだ。2014/11/09
蓮実キナ
3
警察小説を物色中に出会った1冊でした。序盤は淡々としてるのだけど、中盤からこれでもか!!ってくらいにたたみかけてきて、ページを捲る手が止まりませんでした。緻密でもなくキャラが際立ってるわけでもないです。ただ、とても読みやすい。読ませる筆致ではないよ。小難しくないのが特徴で美点。他の作品を読みたくなりました。2010/07/07
mercury
2
どんでん返しもあり意外に面白かった2009/11/16
Masashi Matsuba
1
刑事ものによくあるキャリアとノンキャリア。案外見ながら楽しんではいるけれども、この話のようになるとノンキャリアの扱われかたがよく解る。それでも独断操作を進め、やっと浮かぶ犯人像。展開が二転三転として飽きなかったが、ちょっと各個人の人間像の表現が薄かった気がする。2016/12/24
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