内容説明
ペンダーウィックの四姉妹は、個性はばらばらだけど、結束はものすごくかたい。責任感あふれるしっかり者のロザリンド、がんこでけんかっぱやいスカイ、夢見る芸術家のジェーン、恥ずかしがり屋でちょうちょの羽をいつもつけている末っ子のバティ。四姉妹とお父さんが夏休みの休暇をすごすために向った先で、待っていたものは…!?全米図書館賞児童文学部門受賞作。
著者等紹介
バーズオール,ジーン[バーズオール,ジーン] [Birdsall,Jeanne]
マサチューセッツ州在住。『夏の魔法(全米図書館賞児童文学部門受賞)』でデビュー
代田亜香子[ダイタアカコ]
神奈川県生まれ。立教大学英米文学科卒業後、会社員を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
98
『若草物語』で『秘密の花園』で『ナルニア国』で・・。昔懐かしい児童文学のエッセンスが散りばめられた楽しい作品だった。著者54歳でのデビュー作とのこと。きっとすごく書きたくてたまらないお話だったんだろうな。四人姉妹と優しい父親と頼れる犬が、美しいコテージで過ごす夏休み。服装は今時の子どものようだけど雰囲気はとてもノスタルジックで、時代設定がときどきちぐはぐに思えた。2017/07/11
ゆのん
69
【NetGalley】【児童書】ペンダーウィック家の一夏の冒険。現代版『若草物語』のような雰囲気。しっかり者の長女、ボーイッシュで数学大好きな次女、想像力豊かで小説家になりたい三女、動物大好きでシャイな四女。コテージを借りてのバカンスは恋あり、友情あり、冒険ありで読んでいて飽きない。シリーズなのでまた四姉妹に会えるのが楽しみ。992020/04/21
とろこ
56
児童書。面白かった。ロザリンド、スカイ、ジェーン、バティの四姉妹。彼女たちは、ある夏をアランデルのコテージで過ごす。姉妹愛と友情に初恋…。ジェフリーやキャグニーと共に、美しい自然の中、色々な物語が紡がれる。楽しいだけではなく、葛藤や後悔もある。けれど、この夏の日々に経験した全てのことは、きっと、姉妹たちの将来を明るく照らすことだろう。ウサギや牡牛、カエルやホタルといった動物・生物も良い味を出していた。ジェフリーの未来も幸せであることを願う。2020/04/26
ぶんこ
44
四姉妹というと若草物語を思い浮かべますが、こちらの四姉妹はやんちゃ過ぎて、読んでいるうちに全く違う印象になってきました。借りているのはコテージだけなので、貸主の大事にしている庭に入り込むのはどうなのかな。チャーチーさんが貸主だったら良かったのですが。ミセス・ティフトンにも心休まる日々をと願ってしまうのです。一度失敗したら次はと気をつけないのかな?この年頃の自分はどうだったかな?子供を育てたことのない還暦過ぎにはイマイチ楽しめず、3巻まで借りているので、諦めずに先に進みます。2017/08/11
星落秋風五丈原
44
成長した彼女達が懐かしい思い出話をしている作家志望の姉妹がいたり、恋に恋する年頃の長女がいたり、隣に裕福だが寂しそうな少年がいたりと、「若草物語」との共通点が多いペンダーウィック姉妹シリーズ。他にも秘密の抜け道でジェフリ―と出会ったり(「秘密の花園」)と既存小説へのオマージュが散見される。 「10歳か11歳の頃には読みたい本を全部読みつくしていた」という、まるでジェーンのような作者ジーン・バーズオールが自ら書いたはじめての本。個性は見事にばらばらなのにいざという時には結束する姉妹と彼女達を暖かく見守る父。2017/04/22