出版社内容情報
マリコが赤ちゃんのときからつかいなじんでいる、おさら。そのおさらには、ぞうの絵が描かれています。おさらのぞうさんは、マリコの成長を見つめてきました。おさらが、たいせつな宝物として少女の心に残るまでを、やさしくあたたかくつづったお話。 小学校低学年~
著者等紹介
森山京[モリヤマミヤコ]
1929年、東京都に生まれる。温かみあふれる作風で、子どもから大人まで多くの読者に愛読されている。『きいろいばけつ』『つりばしゆらゆら』などの「きつねのこシリーズ」(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞、『パンやのくまちゃん』(あかね書房)でひろすけ童話賞を受賞
杉浦範茂[スギウラハンモ]
1931年、愛知県に生まれる。グラフィック・デザインと児童図書のイラストレーションで個性的な作品を発表し、数々の賞を受賞。絵本では、『ふるやのもり』(フレーベル館)で小学館絵画賞、『まつげの海のひこうせん』(偕成社)で絵本にっぽん大賞・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『スプーンぼしとおっぱいぼし』(福音館書店)で日本絵本賞、1985年、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
小さい頃に大事に使っていた青いぞうさんの絵の皿。少しずつ大きくなり、皿も小さくなって使われなくなり・・。子供の成長と共に使われなくなった幼児期の物を懐かしく思いだしながら読みました。2019/12/17
杏子
10
学校で読む。もりやまみやこさん追悼展示2018/02/05
どら母 学校図書館を考える
8
たまたま、図書館ディスプレイ手にしました。2016/10/14
ume 改め saryo
8
なんとも微笑ましい作品。 小さい小さい頃から、ご飯はぞうさんのお皿で食べていた。食べる前は、ぞうさんの姿は見えない。どんどん食べていくと、長いお鼻が見え、短い足が見えてくる。そして食べ終わると、微笑んでいるぞうさんに出会える(^^) モノクロームの世界に ぞうさんの青 だけがカラーの作品。 やっぱ杉浦さんは素敵だ(^^)2012/08/30
遠い日
5
赤ちゃんの頃から使ってきた、青いゾウさんが描かれた小さなお皿。やさしい目でマリコを見つめ続けてくれた、大好きなゾウさん。大きくなって、本物のゾウさんを知っても、マリコにとってはお皿のゾウさんこそが、ゾウ。体の成長、心の成長。こだわりと吸収。だいじなものに変わりはないけれど、自分にはもうこのお皿で食べる必要も必然もないと気づいたマリコ。ラストにほろり。2017/10/01