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出版社内容情報
1839年、スペインの奴隷貿易船アミスタッド号の船上で奴隷のアフリカ人達が反乱を起こした。事件の真相に迫り、人権を考える。 中学生~一般
内容説明
自由とはなにか。かつては一族の王子。けっして奴隷ではない。1839年8月、ニューヨーク州ロングアイランド沖合に、帆がひどく裂けたスクーナー船が姿を現した。まるで幽霊船のようなその船の乗組員は、全員黒人だった。アフリカ系アメリカ人の視点でアミスタッド号事件を描く。
目次
事件の流れ
プロローグ 1839年8月
第1章 事件の背景
第2章 1839年1月、西アフリカのメンデランド
第3章 トーマス・R・ジェドニー大尉
第4章 戦いのはじまり
第5章 法廷
第6章 自由とはなにか
エピローグ
「アミスタッド号」事件の背景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
majiro
12
あまりにも、知識が足りないと思ったので。しばらくは、こいう本を次々に読んでいきたい。2021/02/15
鈴木律
2
1839年にアフリカで捕らえられて、奴隷としてアメリカ大陸へ密輸されたアフリカ人たちが、2年かけて合衆国裁判で自由を勝ち取ったというフィクション。遠く離れた異国へ無理やり連れて行かれた彼らは、それでもこの裁判で自由を勝ち取れたことはものすごく幸運なことだったというところに、さらなる理不尽さを感じてしまう。自由になっても、アメリカからアフリカへの帰国は自力でどうぞとか、あり得ない。そして、せっかく帰ったアフリカでは、すでに家族が殺されていた人もいたそう。世界は不公平で理不尽だ。2018/03/01
ウレイ
2
ある社会で当然とされている制度が間違っていたとしても、その社会の中にいるとなかなかその事に気づけない。例えばもしかしたら将来的に家畜を食べたりすることが悪とみなされる社会に変化するかもしれない。そんなときその社会の人たちは僕らを口汚く非難するはずだ。彼らにも結局彼らの社会の価値観しか見えないんだから。2011/11/12
羊女
1
小中学生向けぐらいなのかな?シンプルで読みやすいんだけど、奴隷貿易でとらわれた側の心情が垣間見えて勉強になった。「ルーツ」の前にいつか子供に読ませたい。2020/07/26