出版社内容情報
けとばしやまのおじさん、おばさん。そして、ゆかいな仲間たちとの暮らしを生き生きと描く。 幼児~小学校低学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
けとばしやまの麓のお寺に越してきたおじいさんとおばあさん、イヌのたろう。たろう以外に動物たちが増えケンカが絶えない日々。ある日どこからか「こらっ うるさい!」と大声が聞こえ、たろうが言ってみると…。たくさんの動物たちと背景の花々に味わいのある絵。「こひるがお・どくだみ・しらん」があとがきに添えられ、その花を見つけるのも楽しかったです。2021/09/23
遠い日
7
静かな山寺に、次々と貰われてくる動物たち。秩序は乱れ、いがみあったり、ケンカになったり。それぞれが我先にと、いばり散らして力を誇示する。その喧噪と仲の悪さを治めたのは、ここで長く暮らしていたサンショウウオ。誰かが知恵あることばを告げれば、それに従うくらいの賢さがあってよかった。イヌのたろうの苦心がやっと報われたときには、わたしまでほっとした。2014/03/31
ナハチガル
6
なんてことないほほえましい話だけど、絵も文章もてらいがなく味わいがある。「つちほじりを すると、なんと、そこに つちもぐり という へびが ねていたのです」「たろうさん、じまんごころは おやめなさい」「ぼくは あごを はずせば おおきなものでも のみこめるんだぞ」。みんな自分が一番と思っていたのを最後に口々に反省するとき、ヤギはお乳をたくさん出すと言い、チャボは卵をたくさん産むと言っているのに、ネコが「おじさん おばさんに うんとあまえてあげます」と言っているのが実にネコらしくてよかった。B++。2015/10/12
baアタマ
5
1980年。作者は60才から絵をはじめたそうです。犬、猫、ちゃぼ、アヒル、ヤギ…動物沢山飼っています。(しかも全部譲ってもらってて素敵だ!)子供のように伸びやかな感じの絵や文、「かえるこそ一番偉いんだ」と素直に思う犬とかどこか仏さんの教えがかんじられるような~よく解らんが。(作者はお寺に住んでいる) 2015/07/04
mari
4
お寺に越してきた夫婦と犬の太郎。庭には太郎がいたのに、次々とちゃぼ、猫、あひる、やぎ、、が、もらわれてくる。その度に皆自分が大将だ!といばってけんかの大騒ぎ。古くから寺にすんでいたサンショウウオに一喝され、太郎はその助言に従って一件落着! 太郎はサンショウウオこそ知恵のかたまりだと慕うのであった。皆なかよくできるようになって良かったね!2013/12/07