出版社内容情報
けとばしやまのおじさん、おばさん。そして、ゆかいな仲間たちとの暮らしを生き生きと描く。 幼児~小学校低学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
24
題名から民話のようなお話を想像していた。おじいさんとおばあさんと一緒に山のお寺に住み始めた犬のたろう視点のお話で、賑やかな沢山の生き物や、たろうの気持ちの変わり方/成長が自然と伝わって読んでいてとても楽しかった。大道あやさん自身の生活の中で見てきたものを絵本にしたからこんなに伝わるものになるのだろうと想像。アヒルやヘビ、サンショウウオも身近にいた頃の生活(私の子供の頃より少し前ということになる)に懐かしさを感じた。もちろん絵も味わいがあり隅々まで見入りました。読友さんに感謝(^^)2025/09/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
けとばしやまの麓のお寺に越してきたおじいさんとおばあさん、イヌのたろう。たろう以外に動物たちが増えケンカが絶えない日々。ある日どこからか「こらっ うるさい!」と大声が聞こえ、たろうが言ってみると…。たくさんの動物たちと背景の花々に味わいのある絵。「こひるがお・どくだみ・しらん」があとがきに添えられ、その花を見つけるのも楽しかったです。2021/09/23
ナハチガル
7
なんてことないほほえましい話だけど、絵も文章もてらいがなく味わいがある。「つちほじりを すると、なんと、そこに つちもぐり という へびが ねていたのです」「たろうさん、じまんごころは おやめなさい」「ぼくは あごを はずせば おおきなものでも のみこめるんだぞ」。みんな自分が一番と思っていたのを最後に口々に反省するとき、ヤギはお乳をたくさん出すと言い、チャボは卵をたくさん産むと言っているのに、ネコが「おじさん おばさんに うんとあまえてあげます」と言っているのが実にネコらしくてよかった。B++。2015/10/12
遠い日
7
静かな山寺に、次々と貰われてくる動物たち。秩序は乱れ、いがみあったり、ケンカになったり。それぞれが我先にと、いばり散らして力を誇示する。その喧噪と仲の悪さを治めたのは、ここで長く暮らしていたサンショウウオ。誰かが知恵あることばを告げれば、それに従うくらいの賢さがあってよかった。イヌのたろうの苦心がやっと報われたときには、わたしまでほっとした。2014/03/31
baアタマ
5
1980年。作者は60才から絵をはじめたそうです。犬、猫、ちゃぼ、アヒル、ヤギ…動物沢山飼っています。(しかも全部譲ってもらってて素敵だ!)子供のように伸びやかな感じの絵や文、「かえるこそ一番偉いんだ」と素直に思う犬とかどこか仏さんの教えがかんじられるような~よく解らんが。(作者はお寺に住んでいる) 2015/07/04




