内容説明
さあ、風を切って大地をかけろ。かけぬけたその先で、新しい自分と出会えるはず。きみの明日へ、トップラン。あっという間に小学生たちをとりこにした運動靴、トップラン。航平には、その“まほうの運動靴”をどうしても欲しいわけがあるのだが…。
著者等紹介
つげみさお[ツゲミサオ]
京都市生まれ。三重児童文学の会同人。「花とばしの日」で第16回創作コンクールつばさ賞大賞・文部科学大臣賞を受賞。日本児童文芸家協会会員。『トップラン』が初の単行本となる
森川泉[モリカワイズミ]
会社員を経て、フリーのイラストレーターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiaki
43
走るのが苦手な航平は、リレーでビリにならないよう、話題の運動靴『トップラン』が欲しくてたまらない。速く走るため土手でランニングに励む中で出逢ったグループホームのおばあちゃんとの関わりに、トップランを履いてみたかった弟とのやりとりが切ない!本文中、認知症を“自分だけのタイムマシンにのって、好きなところに自由にいける”という表現をされていて、とても素敵だなぁと感じました。困った時に助け合う姉弟の関係も、読んでいて温かい気持ちになりました。表紙絵の靴にも注目です!2021/06/20
うー(今年も遅くなります)
21
走ることが苦手な小学5年生の航平。皆の笑い者になってしまう大嫌いな運動会に立ち向かう為にはCMで爆発的な人気を誇る魔法のような運動靴【トップラン】を手に入れるしかない!夏休み早朝から自主練を始めた航平は、グループホームの人たちとの出会いで世界を広げていく。。モノにすがりたい気持ちもわかるし、野上さんの「ビリなんて賞はない。4番目なら4等賞、5番目なら5等賞。みんな一所懸命走った結果」やお姉ちゃんの「私なら魔法の靴より珍しく頑張っていた自分の努力の方を信じる」の真っ直ぐな言葉にぐっとくる。2023/02/19
さく
18
読んでごらん面白いよ、の棚にあったので。「トップラン」とは、履くと速く走れるようになる靴のブランド名。運動音痴でかけっこではいつもビリの主人公・航平は、トップランが欲しいと両親におねだりする。そして、靴を買ってもらう交換条件として、真剣にランニングをすることになる。靴を買うだけで速く走れるはずがない。努力すること、そして努力してきた自分を信じることが大切、というメッセージがわかりやすく伝わってくる。2021/10/23
izw
7
つげみさお最初の単行本。走るのが遅く、徒競走では必ずビリの航平が主人公。足にぴったりで軽く足裏のクッションがすばらしい履くと速く走れるまほうの運動靴の広告を見つけて、物語が始まる。夏休みに走る練習をしている最終で出会う、グループホームのおばあさん、お姉さんとのかかわりもすがすがしい。運動会で徒競走がスタートし走り始めたところで終わる。結果がどうなったか、想像が膨らむ。2020/12/11
ララ
3
走るのが苦手な航平は、新発売のカッコいい運動靴「トップラン」のCMを見て、夢中になる。運動会に向けて、夏休みにトレーニング中、知り合ったおばあさんから、トップランをプレゼントされ、大切にするのだけれど、弟がなくしてしまい…。「魔法の靴より頑張っていた自分の努力の方を信じる」メッセージ。爽やかで読みやすいストーリー。中学年から2021/07/27
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