感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
円盤人
2
数学の入門書と思いきや「失敗学」の本。世間一般でいう鉄則・法則に対する反例(失敗例)を次々とあげていき、最後にまとめて煙に巻く。「必ずしもそうではないかもしれない。すべてを疑いなさい」と教えたいのだろう。しかしこれがあまり上手くない。例えもいちいち微妙だったり、古めかしかったり、子供には難しめなものばかり。例えばタイトルだが、「米1Lと水1Lは2Lにならない」という反例なのである。これと主題とのズレぐあいがおわかりいただけるだろうか。「うーん、わかったような、わからんような……」という感想が正直なところ。2018/08/10