内容説明
赤ん坊のときの重い病気により、ヘレンは三重苦の障害をおい、暗闇と沈黙の世界にとじこめられてしまいます。不憫に思った家族に甘やかされ、もともと活発で強情なヘレンは、手のつけられない“野性児”に成長します。しかし、アニー・サリバンとの出会いにより、“光”と“音”の世界への扉をあけます。“水”の意味を知ったことをきっかけに、ヘレンはつぎつぎとことばを覚え、点字を習得し、あらゆる困難を克服して、大学にまで進学します。そして今度は、みずからが“光”となり、障害のある他の人びとを助けようと決意するのです。
目次
暗闇の世界
ベル博士の電話機
アニーとヘレン
アイルランドの大飢饉
ボストンへ
学問の道
ブライユ点字法
苦しみを乗りこえて
社会主義
世界をまわる
ルーズベルト大統領
戦争の悲劇
絶望にとざされた世界
かぎりない前進
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さわこ
7
父が読んでいたのをこっそり拝借。わたしが原田マハさんの『奇跡の人』を読んでいたので、影響されて借りてきてたのかも。児童書だからわかりやすくていいんだけど、あっさりしすぎていて、あらすじか道徳の副読本を読んでいるような気分になる。ヘレンはもちろんすごいけど、それを支えた先生のほうが興味あるなあ。何もかもをヘレンのために捧げていたように思えるけど、投げ出したくなることはなかったのかな。犠牲にしたものを、悔やんだりはしなかったんだろうか…。わたしは、こんなふうにはなれないなあ。2016/03/16
nao1
7
子供と共読。本題からは外れるが良い写真が多く百年前の裕福なアメリカ人の服装を楽しめた。レースたっぷりのロマンチックなドレス、ピンタックが細かく入ったさっぱりとした綿?のドレスなど。ヘレンは良い家庭の明るく賢い子供であったことがうかがわれる。貧富の差を悲しんだヘレンが社会主義者になったことはとても意外。内容はダイジェストになっていて(ヘレンは長生きだし、奇跡を起こしたアニーサリバンについてこそじっくりと語られる必要があるし、要素が多いだろう)もっとヘレンを知りたければ、さらに他の本を読んでゆけばいいと思った2015/03/12
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