黄金の軍鶏

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  • サイズ B6判/ページ数 136p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784336078445
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

賭けに飛び込め! 運命を挑発しろ!
ガルシア=マルケスをはじめ数多の作家に影響を与えたラテンアメリカ文学ブームの先駆者にして、メキシコの国民的作家フアン・ルルフォ。
デビュー作『燃える平原』、不朽の名作『ペドロ・パラモ』に続く、その文学的終着点が、本邦初訳でついに登場!!

メキシコのとある田舎町。片腕の不自由なディオニシオ・ピンソンは、町の知らせを大声で触れ回るお触れ屋をささやかな生業として、病身の母と貧しく暮らしている。
ある夜、闘鶏で深手を負った一羽の軍鶏を譲り受けたところから、彼の人生は思いもよらぬ方向へと転がりはじめることとなる。
やがて息を吹き返した"黄金の軍鶏"は、闘鶏で勝ち続け、富と名声を彼にもたらす。
こうして町から町へと渡り歩き、賭けと歓声の中に生きる道を見出したディオニシオは、ある日、妖艶で抜け目のない巡業歌手ラ・カポネーラと出会う。世知に長け、男たちの欲と金のにおいを嗅ぎ分ける彼女と行動をともにして、彼は勝負の世界の裏側を知り、ますます運に身を委ねてゆくのであった。
欲望と勝利の陶酔、目に見えぬ運命の鎖に引きずられ、孤独な男が行き着く先は……。

巨星が放つ最後の閃光!
ガルシア=マルケスとカルロス・フエンテスの脚本によって映画化もされた、欲望と宿命の物語。


【目次】

内容説明

メキシコのとある田舎町。片腕の不自由なディオニシオ・ピンソンは、町の知らせを大声で触れ回るお触れ屋をささやかな生業として、病身の母と貧しく暮らしている。ある夜、闘鶏で深手を負った一羽の軍鶏を譲り受けたところから、彼の人生は思いもよらぬ方向へと転がり始めることとなる。やがて息を吹き返した”黄金の軍鶏”は、闘鶏で勝ち続け、富と名声を彼にもたらす。こうして町から町へと渡り、賭けと歓声の中に生きる道を見出したディオニシオは、ある日、妖艶で抜け目のない巡業歌手ラ・カポネーラと出会う。世知に長け、男たちの欲と金の匂いを嗅ぎ分ける彼女と行動をともにして、彼は勝負の世界の裏側を知り、ますます運に身を委ねてゆくのであった。欲望と勝利の陶酔、目に見えぬ運命の鎖に引きずられ、孤独な男が行き着く先は…。ラテンアメリカ文学ブームの先駆者にして、メキシコの国民的作家、フアン・ルルフォ…巨星が放つ最後の閃光!デビュー作『燃える平原』、不朽の名作『ペドロ・パラモ』に続く、その文学的終着点が、本邦初訳でついに登場!!ガルシア=マルケス、カルロス・フエンテスの脚本によって映画化もされた、欲望と宿命の物語。

著者等紹介

ルルフォ,フアン[ルルフォ,フアン] [Rulfo,Juan]
1917‐1986。出生登録によれば、1917年5月16日、メキシコ中部のハリスコ州サユラに生まれる。ただし本人は近隣のアプルコ生まれだと語っており、他にもサン・ガブリエル生まれとする説もある。1953年に短篇集『燃える平原』でデビューし、1955年には長篇『ペドロ・パラモ』を発表する。『ペドロ・パラモ』はガブリエル・ガルシア=マルケスをはじめ数多くの作家に影響を与え、ラテンアメリカ文学を代表する作品のひとつとして世界的に高く評価されている。また、優れた写真家としても知られ、その作品は世界各地で紹介されている。1970年にメキシコ国民文学賞、1983年にアストゥリアス皇太子賞(現アストゥリアス王女賞)を受賞。1986年没

杉山晃[スギヤマアキラ]
1950年、ペルーの首都リマに生まれる。東京外国語大学大学院修士課程修了。清泉女子大学教授を経て、同大学学長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

メセニ

20
7/10。町の”お触れ屋”を生業とする主人公は、病に伏す母と貧しく暮らしている。片腕が不自由で、周りからは「役立たず」と言われている。よく通るその声を活かすには、町のあれやこれやを伝えてまわる仕事しかなかった。彼の運命を変えたのは、祭りで譲り受けた一羽の黄金の軍鶏だった。賭けの世界で富を得た彼は、一人の女と出会う…。『燃える平原』や『ペドロ・パラモ』のような作品を期待すると拍子抜けするが、シンプルな語り口からは土地の匂いが立ち上り、勝負の世界の真実を知った人間の陶酔と翻弄を感じた。後半は読み応えあった。2026/05/08

ズー

18
メキシコ感溢れる、とあるギャンブラーの話。とある女性の出現でその後がちょっとマジカルな感じに思える。痺れるラスト…!あとがきで二回も映画化(一回目はなんとガルシアマルケスが脚本!)。確かに映像的なストーリーかも。それによってマンネリ化していた著者の語り口が変わり、新たな傑作が生まれたのでは?というのも面白い。短いストーリーなのに輪廻も感じさせる壮大さ。2026/06/04

oyasumi

7
賭け事に興味のない自分には主人公ディオニシオへの共感は難しい。それでも読み終えると、メキシコという地の乾いた風にさらされていたような余韻が残る。 印象的なのは闘鶏の残酷さ。蹴爪にナイフをつけた鶏たちは、人間の欲望のために闘い傷つき死ぬ。でも、貧しくとも誠実に生きていたディオニシオも、運命という見えない賭けの舞台に乗せられ否応なしに変わっていく。鶏と人間、どちらが不幸なのか…。作者はその答えを教えてはくれない。2026/05/27

Takashi Takeuchi

4
ルルフォ3作目。『燃える平原』、『ペドロ・パラモ』のイメージで読み始めると肩透かし。すいすい読みやすい。それは映画化を想定して書かれた為か。127頁に凝縮されたドラマは映像を喚起する。ぜひ完成した映画(2作あるらしい)を観てイメージと比較したい。でも、ルルフォの独特の小説ならではの味わい深い文体を期待していた者には物足りなさもある。2026/05/23

moraraeru217840

2
ギャンブラーの人生譚。地域の労働市場の多様性の無さと主人公の身体的ハンディキャップが、主人公が貧困の原因。軍鶏を手に入れた事でギャンブラーとしての人生がはじまる。娘に対する町の男達の言い分には大いに疑問。自立して生きて行くための声がかすれ、ギャンブラーと結婚し顧みられない置物となった妻の気持ちを思う。2026/05/26

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