迷宮遊覧飛行

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迷宮遊覧飛行

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  • サイズ 46判/ページ数 502p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336074621
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

迷宮的作家・山尾悠子の足跡を辿る500頁。
泉鏡花・澁澤龍彦・ボルヘス・デルヴォーなど、偏愛する作家や画家をめぐる文章、自作解説、回想、掌篇小説など全80余編。20代の若書きから現在に至るまで、初のエッセイ集成。書き下ろしの「読書遍歴」も収録。

【目次】
読書遍歴のこと 序文に代えて

〈I〉
月光・擦過傷・火傷
綺羅の海峡 赤江瀑
教育実習の頃 
東京ステーションホテル、鎌倉山ノ内澁澤龍彦邸
ボルヘスをめぐるアンケート
人形国家の起源 笙野頼子『硝子生命論』
歪み真珠の話
『夢の遠近法』自作解説
架空の土地を裸足で旅する快楽 間宮緑『塔の中の女』
美しい犬
デルヴォーの絵の中の物語
私が選ぶ国書刊行会の三冊
仮面の下にあるものは 長野まゆみ『45』
「第四回ジュンク堂書店文芸担当者が選ぶ「この作家を応援します!!」フェアへのご挨拶
『マルセル・シュオッブ全集』
シュオッブ、コレット、その他
マルセル・シュオッブ全集のこと
荒野より 〈新編日本幻想文学集成〉編者の言葉
変貌する観念的世界 あるいは両性具有者の憂鬱 倉橋由美子
同志社大学クラーク記念館に纏わる個人的覚え書き 高柳誠
同志社クラーク記念館の昔 泉鏡花
倉敷・蟲文庫への通い始め
マイリンク『ワルプルギスの夜』
世界の果て、世界の終わり C・S・ルイス『ナルニア国物語』
秘密の庭その他
飛ぶ孔雀、その後
鏡花の初期短篇 
ブッツァーティ『現代の地獄への旅』 
ジェフリー・フォード『言葉人形』 
壊れやすく愛おしいもの ニール・ゲイマン『壊れやすいもの』
地誌とゴム紐 時里二郎
『龍蜂集』 〈澁澤龍彦 泉鏡花セレクションI〉
『銀燭集』 〈澁澤龍彦 泉鏡花セレクションII〉
『新柳集』 〈澁澤龍彦 泉鏡花セレクションIII〉
『雨談集』 〈澁澤龍彦 泉鏡花セレクションIV〉
個人的な、ひどく個人的な 文學界書店
綺羅の海峡と青の本 赤江瀑
川野芽生『Lilith』 
年譜に付け足す幾つかのこと 
幻想絵画六点についてのこと 
編者の言葉 『須永朝彦小説選』
去年の薔薇 須永朝彦
偏愛の一首 

〈II〉
虎のイメージ 
夢と卵 
チキン嬢の家 
人形の棲処 
二十五時発、塔の頂上行 
無重力エレべーター 宇宙食夜会への招待 
都市の狼少年あるいはコレクター少女の秘密 
懐かしい送電塔の記憶が凶々しい悪夢として甦る 
悪夢のコレクション 
月の種族の容貌に関する雄羊座的考察 
美女・月を迎えるためのセレモニー 
幻獣コレクションI
幻獣コレクションII 
幻獣コレクションIII 
幻獣コレクションIV 
幻獣コレクションV 
幻獣コレクションVI 
頌春館の話 
「薬草取」まで 

〈III〉
アンドロギュヌスの夢 ル・グィン
円盤上の虫 
満開の桜のある光景 
〈歴史劇〉のことなど 
『流れる女』 小松左京
セピアの記憶 過去のつぶやき 長崎西洋館・異人館物語
「蔵書」のこと 
『花曝れ首』 赤江瀑
祖谷渓の月 
作るか造るか創るか 処女作「夢の棲む街」について
思い出の一曲 
シュオブに関する断片 
十年目の薔薇 中井英夫
ピラネージとわれわれの……脳髄  
煌けるコトバの城 稲垣足穂
幻想小説としての 澁澤龍彦
ラヴクラフトとその偽作集団 
死と真珠 澁澤龍彦
時間の庭 澁澤龍彦

後記

内容説明

迷宮的作家、山尾悠子の足跡を辿る500頁!!泉鏡花・澁澤龍彦・ボルヘス・デルヴォーなど、偏愛する作家や画家をめぐる文章、自作解説、回想、掌篇小説など全80余編。20代の若書きから現在に至るまで、初のエッセイ集成。書き下ろしの「読書遍歴」も収録。

目次

1(月光・擦過傷・火傷;綺羅の海峡―赤江瀑;教育実習の頃 ほか)
2(虎のイメージ;夢と卵;チキン嬢の家 ほか)
3(アンドロギュヌスの夢―ル・グィン;円盤上の虫;満開の桜のある光景 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

85
初のエッセイ集ということで、中には読んだことがある文章もあるが、幻想文学界隈のことや個人的なことも知れファンとしては良い読書。表紙はアーサー・ラッカム『真夏の夜の夢』からで装幀はミルキィ・イソベなので安心して読み始められ、絵もあったりして500頁近いけれど一つの話題が短いので途切れ途切れに読めてかつ重くなくて端々に幻想っぽいのも気持ちいい。お得なのは、最後にラヴクラフトのパロディが読めるのです!。2023/07/02

藤月はな(灯れ松明の火)

76
高校生だった頃に幻想の揺籃に微睡む事の安楽への導きとなった山尾悠子さんの初エッセイ。掌編もあります。澁澤龍彦作品、もっと読まなきゃ。憧れの作家にお逢いする機会がありつつも自身への烏滸がましさと日々の小事に流されている内に彼の人が物故していたという記述は切ない。同時にSFへの軽視を指摘する記述にこちらも軽く、憤慨してしまいました。そしてこんな魅力的なブックガイドを読むと毎度、読みたい本が増えつつも「この本、チェックしてたのにもう絶版!?何故、あの時、手に入れなかったんだ、私の莫迦!!」と愕然とするのだった。2023/03/03

HANA

67
著者の作品を読むと鉱山から掘り出された宝石が加工されたもののように感じて人が加わったもののように思われなかったが、本書を読んでようやく人が書いているのだなと認識できた。読んで感じるのは先行する幻想文学、特に澁澤龍彦と鏡花への圧倒的な愛。この辺自分も影響を受ける事大なので共感しつつ読む。特に澁澤の遺稿を元に著者が編纂した鏡花コレクションのまとめが入っているのは嬉しい所。おかげで両者の特質に著者目線で解説してもらえることに。エッセイでありながら著者の小説の様でもある小品もあり、ファンとしては必読でした。2024/05/01

榊原 香織

65
お、(寡作の)幻視者、山尾裕子氏のエッセイ集。表紙画、アーサー・ラッカム  幻想文学系の書評が主。珍しい処では旅行誌に書いた短い紀行文など。 京都、同志社大学時代の思い出や、住んでる岡山の話も。2023/04/15

ぐうぐう

43
山尾悠子、初のエッセイ集。序文で山尾自身が述べているように、作家や本に関する内容のエッセイが多い。中でも、澁澤龍彦への言及が多く、かつ熱も帯びている。大学時代に『澁澤龍彦集成』と出会ったことがすべての始まりと書くほどに、澁澤からの影響は大きい。あるいは、泉鏡花にも何度も触れる彼女(大学の卒論は泉鏡花だったという)が、のちに澁澤も受賞した泉鏡花文学賞を授かり、さらには澁澤が生前に実現できなかった幻の選集『泉鏡花セレクション』の解説を担当することになる(もっとさらに言えば、(つづく)2023/03/01

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