内容説明
宮沢賢治、ウィリアム・モリス、ターシャ・テューダーらと並ぶ日常と芸術の調和的生活。本邦初、長らく待望されていた作家・芸術家ルーシー・ボストンの評伝集。
目次
第1部 文学作品(ルーシー・ボストン―生まれながらの児童文学作家;古きよき静寂の音―ルーシー・ボストンと「グリーン・ノウ物語」シリーズの世界;ルーシー・ボストン「グリーン・ノウ物語」シリーズ―文学ジャンルのパッチワーク ほか)
第2部 その他の芸術作品(ルーシーとパッチワーク作品;針仕事に見るルーシー・ボストンの人生と文学;ルーシー・ボストンの庭 ほか)
第3部 ボストンをめぐって(ルーシー・ボストンが愛した二つの音楽;ザ・マナーの音をめぐる追憶(講演録)
ルーシー・ボストンさんからの手紙 ほか)
著者等紹介
田中美保子[タナカミホコ]
東京女子大学教授。翻訳学と現代イギリス児童文学を講じながら、児童文学とYA文学の翻訳紹介や研究を行なっている。1986年にザ・マナーを初訪問しボストンと対面、2013年に「ルーシー・ボストン・プロジェクト」を立ち上げて以降、冊子編集、論文執筆や翻訳等でボストンの作品や生涯の紹介に務めてきた
安藤聡[アンドウサトシ]
明治学院大学教授。文学部英文学科でイギリス文学入門、英米児童文学、イギリス文化研究などを担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
58
この人のグリーンノウシリーズ、好きだったな。 林望の追想講演録がとても面白かった。 他はいろいろ研究文とか、けっこう厚いので読んでて手が疲れる2023/05/28
timeturner
3
学術書的な見た目とは裏腹に、ボストンを大好きな人たちによるファンジンみたいだった。怪奇小説も含めた文学作品の分析・解釈が楽しい。グリーン・ノウ以外の児童文学作品の比重をもう少し高くしてほしかったな。2023/04/07
kaname
1
児童文学作家としてだけでない執筆活動、パッチワークや絵画、音楽、庭づくりなど多岐にわたる芸術活動に才能を発揮させていたことを、様々な角度からボストンを語る本書を読んで知ることができました。 マナーハウスに出会えたことでボストンの才能は花開いたのだと思いますが、館自体にも何かしら不思議な力があるようで、館を護り活発にさせてくれるように館がボストンを呼び寄せたのではと感じてしまいました。ぜひともヘミングフォードグレイへ訪れて、五感でボストンの世界を味わえたらなと思うわせてくれる本でした。2023/01/29
をとめ
0
図書館2023/06/01
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