出版社内容情報
加藤郁美[カトウイクミ]
著・文・その他
内容説明
おばあちゃんの家、銭湯、映画館、角の煙草屋…昭和を彩ったなつかしいタイルの8割が、なんと4キロ四方の小さな町、岐阜県多治見市笠原町で作られていました。色とりどりのタイルを生み出した笠原町と、いまも笠原タイルを貼った建物がのこる全国の街町を訪ねます。
目次
1 昭和レトロタイル・コレクション―多治見市モザイクタイルミュージアム所蔵品にみる昭和30年代モザイクタイルのデザイン(丸タイル;七宝・矢形 ほか)
2 山内逸三という青年がいた―23歳で美濃焼モザイクタイルを創製した若者(京都・国立陶磁器試験所;モダニズムの建築家、藤井厚二教授との出会い ほか)
3 タイルの町、笠原町の人びと、町全体がひとつの工場(山又鉱山土とり場;製陶所の煙突風景 ほか)
4 モザイクタイルの旅―昭和をのこすタイルな街町(仁王美容院(名古屋市)
どんぐりタイル(富士吉田市) ほか)
著者等紹介
加藤郁美[カトウイクミ]
北海道生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒。作品社で『ヘンリー・ダーガー非現実の王国で』など編集ののち独立、月兎社主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
67
タイルかわいい。 かなりマニアック。岐阜県多治見市笠原町、ほとんどのタイルはここ。山内逸三という人がタイルの祖。 台湾、可愛いタイル街にいっぱいあるのだけど、それもここのが多いらしい2023/01/09
猫路(ねころ)
12
おお!地元なんですが、タイルより普段見れない工場の中に興奮いたしました。小学生の頃はたくさん窯業があったんだけど、数は減っていますね。多治見市と合併してからタイル業の生産は増えたのでしょう。後半はレトロなタイルがたくさん載っていましたが、見慣れているので捲っただけです。2024/08/27
timeturner
5
薄くて軽いムック本かと思ったら大違い。昭和のモザイクタイルに魅せられた著者の、熱くて真剣な探求の旅の記録だった。素敵にレアなモザイクタイルが実際に使われている写真も満載で目にも楽しい。2022/10/16