内容説明
初紹介資料群で明らかにされるその「創造」と「人間」の全貌―大島映画をめぐる記念碑的書籍にして、日本映画史上の一大ドキュメント!
目次
第1章 出生から学生時代、そして撮影所へ
第2章 ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として
第3章 松竹退社と模索の季節
第4章 独立プロ・創造社の挑戦
第5章 創造社の解散と国際的活躍
第6章 大島映画の美的参謀、戸田重昌
第7章 幻の企画と晩年
著者等紹介
樋口尚文[ヒグチナオフミ]
1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。映画評論家、映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tkm66
1
・・813ページ!やってやった!辞書を持ち歩く大きさ+大変な内容で、今は大著読後の達成感に圧倒されている。すげえなぁ、大島渚!2022/01/25
Mitsuhito Shiraha
0
読了、というより走破という感覚。 私にとっては本書にも登場する1983年の三百人劇場「大島渚の全貌」に日々通った大学一年の頃から仰ぎ見ている巨人。その巨人に映画監督協会に入ってすぐ、京都の酒席で声をかけてもらった時の喜びは今でもありありと思い出せる。 似せようにも絶対に似せる事の出来ない作風、だが物事を見詰めて作品を立ち上げる「姿勢」はいつも指針にしているつもりだ。本書で何より驚いたのはご本人の自筆の字体。小さく、丸く、可愛いらしくさえある。内心の繊細さが顕れているように思えてならない。2022/03/21