スタニスワフ・レム・コレクション<br> 火星からの来訪者―知られざるレム初期作品集

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スタニスワフ・レム・コレクション
火星からの来訪者―知られざるレム初期作品集

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  • サイズ A5判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336071316
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0397

内容説明

第二次大戦のさなか、アメリカの州境に火星からロケットが飛来、科学者や技師らからなるチームが火星人との意思疎通を試みるが…『金星応答なし』に先立つ、レムの本当のデビュー作『火星からの来訪者』、広島への原爆投下を主題にした、世界でもっとも早い文学作品の一つ「ヒロシマの男」など、いずれも本邦初訳となるレム20歳代の頃の作品集。

著者等紹介

レム,スタニスワフ[レム,スタニスワフ] [Lem,Stanislaw]
1921年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領リヴィウ)に生まれる。クラクフのヤギェロン大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始める。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『インヴィンシブル』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF作品を発表し、SF作家として高い評価を得る。同時に、サイバネティックスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70年には現代SFの全2冊の研究書『SFと未来学』を完成。70年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006年に死去

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年、東京都生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科博士課程に学ぶ。ワルシャワ大学講師、東京大学教授を経て、名古屋外国語大学教授、東京大学名誉教授

芝田文乃[シバタアヤノ]
1964年、神奈川県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。ポーランド語翻訳者、写真家、エディトリアル・デザイナー

木原槇子[キハラマキコ]
東京外国語大学ポーランド語専攻卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、ポーランド、ポズナン市のアダム・ミツキェーヴィチ大学講師。ポーランドの文学学術誌“Ruch Literacki”等に論文を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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水生クレイモア

19
表題作のやや粗暴にも思える結末が不穏。その他では「ヒロシマの男」が私的ベスト。これまで読んできた中で「似た作品」が特に浮かばないほどフォームレスな作風。詩集は訳の力もあってかレムの世界観を垣間見られる。2023/09/15

たか

7
レムの初期作品集。どちらかというとファン向けかもしれないが、面白い短編もあった。表題作はファーストコンタクト失敗系で、レムが何度も書くことになる主題が既にあらわれている。火星人が最後まで得体の知れないところは良いが、切れ味はそこまで鋭くないか。『異質』物理法則は人間が決めた世界の捉え方のひとつに過ぎない。初期作品だがこの思想はまぎれもなくレム。『ヒロシマの男』1947年にポーランド人がこれを書いたという驚き。爆発の描写はさすがレム。戦争のやりきれなさと大量破壊の残酷さ、そしてサトウの言葉が痛い。2023/07/12

はにまる

3
かねてから、「人間にとって異質な存在を、人間の思考の枠組みでは全く理解できない存在として描く」という点で、レムとラブクラフトの類似性を感じていたのだが、レムの最初のSFである表題作は、ホラー的描写が使われているためか、それが顕著に見える。そして解説を読み、この両者の原点はやはりウェルズなのでは、なんて思う。その他の非SF作品(「異質」は自分の中では完全にSFだが)や詩篇も、レムの創作の原点が見えて興味深い2024/04/13

ケロたん

3
とりあえずレムなので。初期作品のためか比較的読みやすい。2023/06/28

biwacovic

2
まさに「ソラリス前夜」というべきムードの表題作も良いが、非SFの『ラインハルト作戦』『ヒロシマの男』『異質』も良かった。戦争/虐殺の濃密な記憶が焼き付けられたような、レムの小説を包んでいる人類への認識、もっと言えば諦念がよくわかる。2023/03/17

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