内容説明
現代イタリア文学と聞いて思い浮かべるのは、エーコ、タブッキ、カルヴィーノ、ブッツァーティ、モラヴィア…しかし彼らがおもに活躍していたのは前世紀のこと。では、イタリアの文学は衰退したのかといえば、とんでもない、なぜこれまで紹介されてこなかったのか不思議に思える作家たちが山ほどいるのだ。本書はいまを生きる新しいイタリアの作家によるヴァラエティ豊かな作品を厳選した、本邦初の21世紀イタリア短篇アンソロジーである。普通の人々の生活に降りかかる移民・格差・人種問題、新しいセクシャリティのかたち、めくるめく幻想の世界、そして甘くほろ苦い少年少女時代の記憶―現在のイタリア文学シーンを代表する13人が繊細に大胆に鮮烈に描く多様性にみちた15の短篇を収録。巻末に各作家・作品を詳述する解説を附す。
著者等紹介
関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。大阪外国語大学イタリア語学科卒業。イタリア文学翻訳家。ルイジ・ピランデッロ『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で第一回須賀敦子翻訳賞受賞
橋本勝雄[ハシモトカツオ]
栃木県生まれ。京都大学大学院博士後期課程単位取得退学。京都外国語大学教授。専門はイタリア現代文学。ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』(東京創元社)で第二回須賀敦子翻訳賞受賞
ラオス,アンドレア[ラオス,アンドレア] [Raos,Andrea]
1968年イタリア生まれ。フランス国立東洋言語文化大学博士課程修了(日本文学)。詩人、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
藤月はな(灯れ松明の火)
キムチ
miyu
おさむ
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- 和書
- 森島中良集 叢書江戸文庫