内容説明
フランスの地方都市ルーアンに生まれ、モーパッサンやフロベールの衣鉢を継ぐレアリスムの小説家としてそのキャリアをスタートさせたものの、妹である大女優ジョルジェットの蔭で単なる売れない一作家だったルブランは、40歳を越えたときに、ふとしたきっかけから怪盗ルパンを生み出す。ルパンは瞬く間に華々しい人気を得て、作者のルブランは華やかな名声と富を手中にするのだが…「つらいんだ。ルパンの奴はどこへでも憑き纏ってくる。ルパンが私の影ではなく、私のほうがルパンの影なのだ」江戸川乱歩や横溝正史をはじめとした数多くの作家たちに大きな影響を与え、現代のアニメ『ルパン三世』にいたるまで、日本でも絶大な人気を誇る“怪盗紳士アルセーヌ・ルパン”の生みの親、モーリス・ルブランの初の決定版伝記。
目次
少年時代(一八六四‐一八七八)
青年時代(一八七九‐一八八七)
パリ征服(一八八八‐一八九二)
モーパッサンの弟子(一八九三‐一八九八)
苦しい時(一八九九‐一九〇五)
ルパン誕生(一九〇五‐一九〇七)
ルパンのベル・エポック(一九〇七‐一九一〇)
大衆作家(一九一〇‐一九一四)
戦争(一九一四‐一九一八)
つづまやかな小説家(一九一八‐一九二四)
ルパンからの逃亡?(一九二四‐一九二九)
ルパンの永遠なる作者(一九三〇‐一九三三)
最期の日々(一九三四‐一九四一)
著者等紹介
小林佐江子[コバヤシサエコ]
1971年生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士課程後期単位取得満期退学。ベルギー・リエージュ大学博士課程留学。現在、中央大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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kan143