内容説明
曇延の義疏に先行し、法蔵の義記に影響を与えた羽333Vは、2011年に初めて公開された。全文を解読してテクストと訳注とを作成し解題論文によって思想史的位置づけを解明した訳注研究。
目次
1 解題(杏雨書屋本『大乘起信論疏』の書誌情報と現存寫本の文獻的性格について;杏雨書屋本『大乘起信論疏』と眞諦譯書・撰述書―曇延『大乘起信論義疏』との比較を通して;杏雨書屋本『大乘起信論疏』と曇延『大乘起信論義疏』;杏雨書屋本『大乘起信論疏』と慧遠『大乘起信論義疏』―兩者の心識説の比較;杏雨書屋本『大乘起信論疏』と法藏『大乘起信論義記』)
2 テクストと譯注