出版社内容情報
「真夏の気温は50度」、アラブ在住25年の著者が語る知られざるアラブの日常。『アラブからこんにちは』の続編刊行 !!人格まで透視するような鋭い眼力を持つ、と思えば、物を順番に揃えることさえ覚束ないアラブ人、無計画なまま長期間放っておいても最後には超スピードで成功に導くアラブ人、毎日5回神に祈りながらも大っぴらにズルをするアラブ人。遠い異国の異教徒である彼らの価値観や倫理を、どうやったら日本人は理解できるのだろうか。
人間世界は不平等と最初から謳うクルアーンは、神の創る絶対的に平等の来世で天国へ行けるように、苦しい現世を全力で精進せよ、と人間に説いている。でも人間はいつだって愚かで間違いを犯す存在だ。その不完全な人間をいかに許し、慈しみ、共存していくかがイスラームの命題である。また人類共通の問題であり、未来への鍵でもある。
内戦がくすぶる中東社会で、燦然と輝き続ける未来都市ドバイ。高賃金、安全、宗教的な保護を求め世界中から集まる人々は、自らの能力を頼りに未来を?もうと凌ぎあっている。その姿はまた未来の世界の縮図でもある。
世界人口の四分の一となったムスリムの思考や価値観を、日常生活を綴った身近なエッセイの中で解き明かす本著。そこに見えると必然は、新鮮な驚きに満ちている。
プロローグ
第一章 湾岸アラブ(UAE)の人々
眼力
年末を飾ったもの
エレガンス
第二章 アラブからみた日本人
変化のあと
得手、不得手
第三章 言うは簡単でも――イスラームの奨励する断食、慈愛、孝行
それぞれの抵抗
不平等の法則
第四章 家族とわたし
暑い盛りのラマダーン
キリの箱
エピローグ
ハムダなおこ[ハムダナオコ ]
著者紹介
ハムダなおこ
日本UAE 文化センター代表、エッセイスト。
1989年早稲田大学文学部文芸科卒。
1990年、UAE 男性と国際結婚し、UAE に移住。3 男2 女をもうける。
2005?09年、アラブ・イスラームの生活について勉強会を主宰。
その後、日本人に向けて講演、エッセイなどでUAE 社会を紹介し続ける。
2008年、日本UAE 文化センターを創設。日本文化をUAE 地域社会に、UAE 文化を日本社会に伝える活動を続けている。
著書に『アラブからこんにちは』(国書刊行会、2013)、『アラブからのメッセージ』(潮出版社、2015)
翻訳書に『シャヒード100の命』(インパクト出版会)
2012年、第8 回「文芸思潮」エッセイ賞受賞。
2015年、第3 回「潮」アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞。
内容説明
内戦がくすぶる中東社会で、燦然と輝き続ける未来都市ドバイ。高賃金、安全、宗教的な保護を求め世界中から集まる人々は、自らの能力を頼りに未来を掴もうと凌ぎあっている。その姿はまた未来の世界の縮図でもある。世界人口の四分の一となったムスリムの思考や価値観を、日常生活を綴った身近なエッセイの中で解き明かす本著。そこに見える必然は、新鮮な驚きに満ちている。
目次
第1章 湾岸アラブ(UAE)の人々(眼力;年末を飾ったもの ほか)
第2章 アラブからみた日本人(変化のあと;得手、不得手)
第3章 言うは簡単でも―イスラームの奨励する断食、慈愛、孝行(それぞれの抵抗;不平等の法則)
第4章 家族とわたし(暑い盛りのラマダーン;キリの箱)
著者等紹介
ハムダなおこ[ハムダナオコ]
日本UAE文化センター代表、エッセイスト。1989年早稲田大学文学部文芸科卒。1990年、UAE男性と国際結婚し、UAEに移住。3男2女をもうける。2005~09年、アラブ・イスラームの生活について勉強会を主宰。その後、日本人に向けて講演、エッセイなどでUAE社会を紹介し続ける。2008年、日本UAE文化センターを創設。日本文化をUAE地域社会に、UAE文化を日本社会に伝える活動を続けている。2012年、第8回「文芸思潮」エッセイ賞受賞。2015年、第3回「潮」アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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