出版社内容情報
戦後、近代美術の研究を進めた東京文化財研究所。同所の彫刻部門を担い今日の彫刻史研究の礎を築いた著者による美術論を集大成。昭和5年に設立され、戦後、近代日本美術の研究を大きく発展させた東京文化財研究所。同研究所の彫刻部門を担い、今日の近代日本彫刻史研究の基礎を築いた中村傳三郎の美術論を集大成する。
中村傳三郎[ナカムラデンザブロウ]
著・文・その他
藤井明[フジイアキラ]
編集
内容説明
近代日本彫刻の広範な作品調査と資料収集を行い、数多くの論考を発表し今日の近代日本彫刻史研究の基礎を築いた中村傳三郎。近代彫刻にとどまらず、広く同時代の彫刻、絵画、工芸までを対象としたその美術論をはじめて集成。
目次
彫刻篇(第三科(彫塑)
藤川勇造
“鏡獅子”と首相 ほか)
絵画篇(光風会展覚書;自由美術;下村観山、土田麦僊、富田渓仙(作品図版解説) ほか)
工芸篇(推薦文(戸島甲喜)
集団・版第一〇回展によせる
現代工芸展をみて ほか)
著者等紹介
中村傳三郎[ナカムラデンザブロウ]
1916年兵庫県出身。美術評論家。甲南高校を経て東京帝国大学文学部美学美術学科卒。1947年国立博物館付属美術研究所(現・独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所)入所、美術部第二研究室長。彫塑史専門、1991年『明治の彫塑』で毎日出版文化賞受賞。1994年逝去
藤井明[フジイアキラ]
1968年石川県生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻修了。近現代彫刻専門。小平市平櫛田中彫刻美術館学芸員として、『佐藤朝山展』『仏像インスピレーション』企画。武蔵野美術大学と放送大学で非常勤講師もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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