ウィザード〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059574
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

最後の戦いへと運命の歯車が回りだす――魔術的技巧で綴られた至高の〈夢の文学〉。ウルフ流ハイ・ファンタジー、全4巻完結!

とうとう全面戦争に突入したセリドン王国と巨人族。気高き騎士エイブルはディシーリへの愛を胸に、イドゥン率いる女巨人たちと共にアンガーボルンと戦いながら、アーンソール王宛ての伝言を届けるべく王宮へ赴く。謁見のために武芸大会に参加する日々をへて、ようやく王と対面したエイブルを待ち受けていた苛酷な運命とは? 〈五つの定め〉の謎めいた予言、〈失われた愛の部屋〉の幻惑、〈龍の戦士〉の出現、魔力を秘めた〈大兜〉、幽霊騎士と屍騎士との激突、そして壮絶な〈川の戦い〉――立ちはだかる危機を前に、ヴァルファーザーとの誓いを破るときがついに来るのか。多くの歌と物語になりし伝説、堂々完結!

【著者紹介】
1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から「Plant Engineering」誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇「The Dead Man」でデビュー。以後、「デス博士の島その他の物語」(1970)「アメリカの七夜」(1978)などの傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。80年代に入り〈新しい太陽の書〉シリーズ(全5部作)を発表、80年代において最も重要なSFファンタジイと賞される。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している。

内容説明

とうとう全面戦争に突入したセリドン王国と巨人族。気高き騎士エイブルはディシーリへの愛を胸に、イドゥン率いる女巨人たちと共にアンガーボルンと戦いながら、アーンソール王宛ての伝言を届けるべく王宮へ赴く。謁見のために武芸大会に参加する日々をへて、ようやく王と対面したエイブルを待ち受けていた苛酷な運命とは?“五つの定め”の謎めいた予言、“失われた愛の部屋”の幻惑、“龍の戦士”の出現、魔力を秘めた“大兜”、幽霊騎士と屍騎士との激突、そして壮絶な“川の戦い”―立ちはだかる危機を前に、ヴァルファーザーとの誓いを破るときがついに来るのか。多くの歌と物語になりし伝説、堂々完結!

著者等紹介

ウルフ,ジーン[ウルフ,ジーン] [Wolfe,Gene]
1931年アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。72年からプラント・エンジニアリング誌の編集に携わり、84年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。65年、短篇“The Dead Man”でデビュー

安野玲[アンノレイ]
1963年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

35
王が妻を裏切ったり王の姉がエイブルを誘惑したりする件はアーサー王の死と同様。エイブルはアーサーにしてランスロットなんですね。最後まで可愛いギュルフ。一瞬エイブルの人間界での姿が映る。そういうわけで異世界に行ったのか。2016/02/18

かわうそ

32
どうでもよさそうなところで無駄に饒舌だったり、そこを省略するなよというところをサラッと流したり描写の粗密のバランスが奇妙なので常にそこはかとない違和感が漂う独特の読み心地。意図が不明な信頼できない語り手のフィルターを通過した結果見えている風景の何もかもが曖昧に感じられてもはや何が謎なのかすらよくわからなくなってくる感覚を頭を捻りながら楽しみました。2016/05/15

みろ

12
章が変わったら話が飛躍してるのに最後までなじめなかったが、なんとか読了。途中エイブル(自称)の見るアメリカの光景でなぜここにきたのかが垣間見えるが、これが本当なら兄さんには手紙は届かないな。巻末の翻訳者さんの解説が親切で、うすうすそうかなと思ってたことがだいたいあってたのでほっとした。たぶん読み込むと新たな発見、気づきのある作品なんだろうけど、自分には無理かな。 2016/06/03

どんまいシリル

6
巨人の王が誰に刺されたのか、執拗な繰り返しがある割には、真実が明言されていない。これはストレスだ。世界観・登場人物(人外も含む)がごちゃごちゃしているのに、ラストは単純。主人公の都合に合わせたような物語。せっかくのファンタジーなのに、ときめきがないのは残念だった。2018/11/24

Ai

5
やっと読み終わったぁ、というのが一番の感想。『ウィザード』編は、どちらかというとエイブルから他の騎士たち引継ぎ、他の騎士たちの成長を促すような展開。エイブルの目的は『ナイト』編でほぼ果たされていたのだと気づかされる。え、これ『ロード・オブ・ザ・リング』のクライマックスレベルの戦!といったシーンが、数行でまとめられていたり、急にこっちの世界(アメリカがある世界)に切り替わったり、相変わらずのジーン・ウルフ。王道ファンタジーにみせかけて、軸足が微妙にずれているというか、そのずれがまた楽しんだけれども。2020/11/11

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