動きの悪魔

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059291
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「ポーランドのポー」「ポーランドのラヴクラフト」の異名をとる東欧の恐怖小説作家が描く幻視と奇想に満ちた鉄道怪談小説。

〈向こう〉には物理的な目には見えない、人間の貧弱な脳にはわからない新たな世界があると、いつも信じていた――
「ポーランドのポー」「ポーランドのラヴクラフト」の異名をとる、ポーランド随一の恐怖小説作家が描く、幻視と奇想に満ちた鉄道怪談集。鋼鉄の蒸気機関車が有機的生命を得て疾駆する、本邦初訳14の短篇小説。

音無しの空間(鉄道のバラッド) 
汚れ男
車室にて
永遠の乗客(ユーモレスク)
偽りの警報
動きの悪魔
機関士グロット
信号
奇妙な駅(未来の幻想)
放浪列車(鉄道の伝説)
待避線
ウルティマ・トゥーレ
シャテラの記憶痕跡
トンネルのもぐらの寓話

訳者あとがき

【著者紹介】
1887年、オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア・ロドメリア王国のカミョンカ・ストルミウォーヴァに生まれる。ルヴフ大学でポーランド文学と古典文献学を学び、在学中に作家デビューするが、卒業後は教職に就く。1918年に短編集『薔薇の丘』、1919年に連作短編集『動きの悪魔』を発表し注目を浴びる。短篇を本領とし、『狂気の巡礼』『不気味な物語』『火の書』『情熱』といった短編集を次々と出版した。ポーランド文学史上ほぼ唯一の恐怖小説ジャンルの古典的作家。1936年に死去。近年、国内外で再評価が進み、〈ポーランドのポー〉〈ポーランドのラヴクラフト〉として知られる。

内容説明

「ポーランドのポー」「ポーランドのラヴクラフト」の異名をとる、ポーランド随一の恐怖小説作家が描く、幻視と奇想に満ちた鉄道怪談集。鋼鉄の蒸気機関車が有機的生命を得て疾駆する、本邦初訳14の短篇小説。

著者等紹介

グラビンスキ,ステファン[グラビンスキ,ステファン] [Grabi´nski,Stefan]
1887年、オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア・ロドメリア王国のカミョンカ・ストルミウォーヴァに生まれる。ルヴフ大学でポーランド文学と古典文献学を学び、在学中に作家デビューするが、卒業後は教職に就く。1918年に短篇集『薔薇の丘』、1919年に連作短篇集『動きの悪魔』を発表し注目を浴びる。ポーランド文学史上ほぼ唯一の恐怖小説ジャンルの古典的作家。1936年に死去

芝田文乃[シバタアヤノ]
1964年、神奈川生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。ポーランド語翻訳者、写真家、エディトリアル・デザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

81
鉄道絡みの幻想短編集で装丁の浮き出るような機関車模様が期待感を持たせる。解説にはラブクラフトとの比較もあるが、読みやすく淡白な印象。冒頭の『音無の空間』がまずまずと言った感じ。ファム・ファタールものの『車室にて』も平凡。表題作も表現しようとしている題材は面白そうなのだが…。2021/04/18

sin

79
騙された!何が「ポーランドのポー」で、何処が「ポーランドのラヴクラフト」なのだろう。前世紀の鉄道オタクの妄想、理屈っぽい妄念、登場する人物は皆、自己中心的な人物で「鉄道は交通手段ではなく、運行それ自体のためにある」と言い切る車掌なども描いてみせる。彼らにとって鉄道は個人の欲望を充足させるためにあると言わんばかりだ。そこでは悲惨な列車事故の有り様さえ目的の前では必要悪と切り捨てる自己欺瞞さえまかり通っている。不条理な幻想、ある種の完璧、しかし自分には乗り心地の悪い鉄道怪談でした。2015/10/21

HANA

63
鉄道怪談集。鉄道の旅には他の交通手段にはない旅愁があるような気がする。本書ではその鉄道が彼岸への移動手段になってしまっている話が多い。乗客、駅員を問わずそれに乗ってしまった者は破滅へとひた走る事に。基本的に駅員や乗組員が主人公の話が多いが、特徴的なのは誰も彼も列車の魅力に取りつかれている点。その魅力が一種の強迫観念みたいになって読者にまで迫ってくるよう。ラストが皮肉に満ちた「車室にて」、過去の幻影に取りつかれた男を描く「シャテラの記憶痕跡」あたりが特にお勧め。あと列車が蒸気SLって点もポイントが高い。2015/08/01

星落秋風五丈原

41
同じ列車がやってくることを待っている話なのに神秘列車と全然違う!「音無しの空間(鉄道のバラッド)」線路の上しか走れないのに放浪しちゃう「放浪列車(鉄道の伝説)」要はピーターと狼ってこと?「偽りの警報」鉄道と言えば近代技術の粋を集めたものと言う感覚で、理屈で説明のつかないもの=異世界からは最も遠いイメージだがグラビンスキにとってはそうではない。彼は、汽車のゆく先を常に現世ではない場所に設定し、乗客たちを汽車で運ぶ。ポーランドでは見えない空間に生への執着を詰め込んだ幽霊列車が漂っていそうで怖い。2015/08/21

かわうそ

39
鉄道を愛しすぎた人々の執着と力強い機関車の疾走感・存在感が絡まりあうところに生まれる哀しくも美しい物語を集めた怪奇小説集。テーマの幅は狭くともバラエティに富んだハイレベルな作品が揃っていて非常に満足度が高い。特にお気に入りは「音無しの空間」「待避線」「永遠の乗客」。2015/11/22

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