出版社内容情報
エッセイ文学の傑作を最上の翻訳で。本巻には美食随筆「焼豚の説」ほか、「夢の子供達」「当世紳士」等全13篇を収録。註釈付き。
古今東西におけるエッセー文学の最高峰、ラムの「エリア随筆」待望の新訳。エッセイ文学の傑作を最上の翻訳で。本巻には美食随筆「焼豚の説」ほか、「夢の子供達」「首都に於ける乞食の衰亡を嘆ず」「当世紳士道」等全13篇を収録。詳細な註釈付き。
【著者紹介】
Charles Lamb、1775-1834年。イギリスの作家・エッセイスト。名文家として知られる。代表作に『エリア随筆集(Essays of) Elia』(1823年)、『続エリア随筆集The Last Essays of Elia』(1833年)など。
内容説明
中国の古文書より説き起こす奇想天外な美食随筆『焼豚の説』、ひとつの美しい幻想を綴ったラム一代の傑作『夢の子供達』他、全13編を収録。エッセイ文学の古典エリア随筆の完訳シリーズ、第2回配本。
目次
当世紳士道
イナー・テンプルの昔の評議員達
食前の祈祷
初めての芝居見
夢の子供達
遠くの文通相手
煙突掃除人の讃
首都に於ける乞食の衰亡を嘆ず
焼豚の説
既婚者の振舞いに対する独身者の苦情
昔の俳優達について
前世紀の技巧的喜劇について
マンデンの演技について
著者等紹介
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958年生れ。作家
藤巻明[フジマキアキラ]
1960年生れ。立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
28
Ⅰに引き続いて読みましたが、贅沢な感じに作られています。本文は半分くらいで後はきめ細かな注がついています。いちいち読んでいくのに参照するよりも通しで読んでから見たほうがいいという気がしました。内容的には随筆なので、しかもゆったりとした時間の時代なのでそれなりにゆったりとした気分のときに読むと内容的にもよく理解できる気がします。今度は途中まで読んでいる英語での完読を目指そうと思っています。2014/12/09
あきあかね
23
この間、映画『ガーンジー島の読書会の秘密』を観ていたら、人が焼豚を食べるようになった起源をコミカルに著した、エリア随筆の「焼豚の説」が取り上げられていた。 本書の多彩な話題、穏やかな語り口からは、今から二百年ほど前のロンドンの街の人びとの暮らし、息づかいが感じられる。 「じつをいうと、私は一日のうちに、正餐以外の場面でも、二十回は感謝の祈りをしたい気がするのだ。楽しい散歩に出かける時や、月下のそぞろ歩きや、親しい仲間と集う時、また何か問題が片づいた時ーそういった時の形式が欲しい。」(「食前の祈祷」) ⇒2021/02/24
RY
2
たまたま図書館に新着で届いていたので借りて読み始めた。たぶん当然のことなのだろうと思うが、何を書いているのかよくわからなかった。解説等で内容を把握しても何を書いているのかよくわからなかったので、感性の問題なのかなあと思う。2014/10/18