出版社内容情報
イルカの赤ちゃんは無事生れるのか!? 水族館飼育員・由香の困惑と奮闘を描く、大人気お仕事小説シリーズ最大の感動作!
内容説明
派手なジャンプだけがイルカライブじゃない―水族館のありかたに試行錯誤する由香と梶。しかし、アクアパークでは二人を巻き込んで極秘プロジェクトが進んでいた。それはアシカのナイトライブ。生きものとしてありのままの姿を見せるイベントに観客の反応は?一方、イルカのルンのおなかに小さな命が。出産に向けて、もう一つの前代未聞のプロジェクトが始まった―シリーズ最高の感動!
著者等紹介
木宮条太郎[モクミヤジョウタロウ]
1965年兵庫県生まれ。金融機関勤務を経て、2005年『時は静かに戦慄く』で第6回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
106
シリーズ第六作。今回は前半がアシカで、後半はイルカ。しかもルンの出産とあって終盤に向けての盛り上がりようは今までにないものとなりました。そんな中で由香と梶の関係もしっかりと成長しており、安心させてもらっての読了です。2024/01/31
papako
83
シリーズ続けて。なんかグッときた。最後のルンの出産シーン。自然ではないかもしれないけれど、そんなことは関係ない。水の中に住んでいる生き物、哺乳類であるイルカの不思議さ、大変さの一端を知ることができました。自然保護に関しては博士の言う『客観的事実』と『自分の価値観』特に自分の価値観を押し付けがちな気がする。軽く読めるけど、いろいろ考えさせられる。2021/01/16
ヒロロシ33
57
泣ける ルン頑張ったね これからも楽しみ 2019/08/19
anne@灯れ松明の火
53
新着チェックで予約。いつも思うが、私たち一般人が知らない水族たちの本当の姿や水族館の裏側、悩み、迷いが描かれ、興味深い。そういう意味では単なる小説でなく、自然科学の分野の作品という意味もある。それをおっちょこちょいで、でも一生懸命な由香を主人公にすることで、とっつきやすくしている。もう6巻。順調に続いていて、うれしい。ドラマも良かったので、俳優さんに脳内変換して読んでしまう。続編、つくってくれないかなあ。2019/10/01
よっち
50
水族館のありかたに試行錯誤する由香と梶。しかし二人の知らぬ間にアクアパークでは極秘のプロジェクトが進み、一方でもうひとつの前代未聞のプロジェクトも同時進行で始まる第六弾。アシカの多彩な芸と本来の姿のギャップに悩む梶、水族館基準の適用範囲拡大に向けた挑戦、そしてイルカのルン妊娠と出産。水族館がどうあるべきか、楽しいショーは観客を楽しませてくれるけど、本来の生態とのバランスは確かに考えどころですね…。二人の仲は相変わらずでしたけど、先輩方に助けられながら基準作りやイルカの出産に奔走する姿はとても印象的でした。2019/09/23