過疎地の伝統芸能の再生を願って―現代民俗芸能論

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過疎地の伝統芸能の再生を願って―現代民俗芸能論

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  • サイズ A5判/ページ数 266p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336054784
  • NDC分類 386.8

内容説明

少子高齢化や都会への人口流出による過疎化、限界集落化で極度の後継者難にあえぐ地域の伝統芸能をいかに継承し後世へ伝えるか―。同様の問題に直面する韓国や中国の取り組みとあわせ各地の現状とその苦闘を紹介しつつ今後の対策、課題を探る。

目次

はじめに 過疎地の伝統芸能の再生を願って―現代民俗芸能論
第1章 芸能のはじまり、面白さの表現など
第2章 地域の伝統芸能論
第3章 地域の伝統芸能の後継者不足と対応方策
第4章 韓国、中国の地域における伝統芸能の衰退と無形文化遺産保護
第5章 日本の歌のはじまりと踊りの昔

著者紹介

星野紘[ホシノヒロシ]
1940年新潟県新発田市生まれ。京都大学文学部卒業。現在、独立行政法人日本芸術文化振興会プログラムディレクター、神奈川大学歴史民俗資料学研究科講師。専攻、民俗芸能(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

地域の過疎化、少子高齢化により瀬戸際にたつ民俗芸能の、復興への取り組みを紹介しつつ、その存続継承に向けた対応方策を探る。

2011年3月の東日本大震災の被災地では、「祭りの芸能」の復興の取り組みが盛んになされてマスコミの注目を集めている。こうした動きは、「祭りの芸能」が地域住民のアイデンティティを確認する核として重要な意味を持っていることを証明しているように思われる。しかしながらこれらの芸能は、明治維新の近代化以降衰退の一途をたどって来ており、第二次大戦時の混乱状況、昭和30、40年代の高度成長期を境目とし、その傾向には一段と拍車がかかっている。農山村地域の過疎化、少子高齢化が厳しくなってきたここ20年ほどの変化により、こうした民俗芸能の存続継承は正念場を迎えているといってよい状況である。いまこそ各方面が知恵を絞ってこの状況解決のために努めなければならない。本書は、文化遺産、無形文化遺産としての「祭りの芸能」の施策の概要、及びその魅力や意義を説明するとともに、それらの伝承状況がいかに悪化しているかという現状を実地データに基づいて示し、今後の存続継承に向けての対応方策を探ったものである。写真多数収録。

はじめに 過疎地の伝統芸能の再生を願って――現代民俗芸能論――
第一章 芸能のはじまり、面白さの表現など
  芸能のはじまり、面白さの表現など
第二章 地域の伝統芸能論
  地域の伝統芸能の研究と現代
  東北に見る民俗芸能の昭和・平成史
第三章 地域の伝統芸能の後継者不足と対応方策
  地域コミュニティの変容と地域の芸能の衰退
  過疎地の伝統芸能の苦闘
  「神楽マップ」サイトの立ち上げと神楽持続のための方策
  地域の伝統芸能〈祭囃子・神楽〉の保存伝承
第四章 韓国、中国の地域の伝統芸能の衰退と無形文化遺産保護
  韓国の地域の伝統芸能の伝承問題と無形文化遺産保護
  中国の地域の伝統芸能の衰退事例と無形文化遺産保護
第五章 日本の歌と踊りの発生
  中国との比較から
    第一節 多声合唱の由来――中国トン族と日本の掛け合い歌など――
    第二節 不可視な存在との問答――歌垣の始まりの問題――
    第三節 『中国民間祭祀芸能の研究』を読んで
  盆踊りの昔の問題――白山周辺の事例をもとに――
初出一覧
あとがき

【著者紹介】
1940年新潟県新発田市生まれ。京都大学文学部卒業。現在、日本芸術文化振興会プログラムデレクター、神奈川大学歴史民俗資料学研究科講師。専攻、民俗芸能。主な著書に、『芸能の古層ユーラシア』(2006、勉誠出版)、『日本の祭り文化事典』(2006、東京書籍、監修)、『世界遺産時代の村の踊り』(2007、雄山閣)、『村の伝統芸能が危ない』(2009、岩田書院)などがある。