内容説明
水野広徳は、水雷艇長として日本海海戦で活躍し、東郷平八郎連合艦隊司令長官から「感状」を受ける。海戦後、『日本海海戦史』の編纂に参画したのち、自らの体験と内外の豊富な資料を駆使して、日本海海戦の全貌を詳細につづる。『坂の上の雲』をより深く知るための好著。
目次
万里の遠征(1)―バルチック艦隊の編成と出航
万里の遠征(2)―マラッカ海峡通過
万里の遠征(3)―日本海へ
待つ有るを恃め
龍爪虎牙
戦雲愈急
龍虎相対す
龍争虎闘
勝敗すでに決す
スラブ魂
日本魂
風浪の敵
快隼疲鷲を衝く
軍話
死栄生辱
韓蘆蹇兎を搏つ
戦果戦績
捷因如何
最後の覚悟
著者等紹介
水野広徳[ミズノヒロノリ]
明治8年愛媛県松山に生まれる。明治31年に海軍兵学校(26期)卒業。旅順口閉鎖作戦や黄海海戦に参加。水雷艇長として日本海海戦で活躍、感状授与。軍令部戦史編纂部に出仕したのち、明治44年に『此一戦』を発行。『肉弾』の櫻井忠温とともに、「陸の櫻井忠温、海の水野広徳」と並び称される。二回にわたる欧米視察(私費)を経て、海軍を辞め、反戦・平和論の評論家となる。昭和20年(1945)死去。享年七一歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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