内容説明
現代仏教を理解するためには、日本の仏教がどのように変化しながら現代へと受け継がれてきたかを理解することが必要である。文化史的な事実によって、私たちの「宗教ごとに寄せる気分の変節」をしっかり理解しないと、現代仏教がつまずいている理由がはっきりしないのである。これを知ることが現代仏教を再生する第一歩である。大改革、いま始まる。
目次
1 現代日本の仏教文化の実態(宗教ごとについて;なぜ現代仏教の再生なのか;かいま見る現代仏教のいたたまらない世界;変節した宗教への感じ方;現代仏教の変節と日本社会のキリスト教化)
2 日本人の宗教ごとに寄せる気分の変節(廃仏毀釈に始まる仏教文化の断絶;寺院社会の経済的危機と葬式仏教;仏教の宗教的な崩壊の始まり;寺院社会の解体が始まる;仏教の学問的な再編成と仏教文化の致命的な状況;伝統教団における伝統性;明治時代以前の僧侶や寺院の役割;寺社の養生医療を禁じた弊害;仏教文化の断絶が明らかになってわかること)
著者等紹介
影山教俊[カゲヤマキョウシュン]
1951年東京生まれ。1976年立正大学仏教学部仏教学科卒業。1979年立正大学大学院文学部修士課程仏教学専攻科修了。1994年南カリフォルニア大学大学院日本校博士課程人間行動学科修了。博士論文「『天台小止観』の心理学的、生理学的研究」にて米国カリフォルニア州公認カリフォルニア大学学位「人間行動科学博士(Ph.D.)」授与。1997年日蓮門下祈祷根本道場遠壽院大荒行堂第五行成満。現在、日蓮門下祈祷根本道場遠壽院大荒行堂副伝師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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