内容説明
小津安二郎、成瀬巳喜男、フェデリコ・フェリーニ、レヴィ・ストロース、蒋介石、毛沢東、孫文…さまざまなテキストを援用しながら世紀末台湾の時代精神を描きだした、現代版地下室の手記。侯孝賢監督の脚本家として知られる女性作家の代表作。
著者等紹介
朱天文[チューティエンウエン]
1956年、高雄鳳山生まれ。著名な小説家である外省人の父と、日本文学翻訳家である本省人の母を持ち、二人の妹も小説家という文学一家で育つ。中山女子高校時代にはじめて小説を発表し、淡江大学英文学科在学中に三三書房を設立。大学生活を綴った『淡江記』(79)のほか、エッセイ、小説集を刊行した。82年に映画監督侯孝賢と知り合い、彼の映画の脚本を手掛けるようになり、「童年往事」「冬冬の夏休み」「悲情城市」「珈琲時光」など、ほとんどの作品に参加している
池上貞子[イケガミサダコ]
1947年、埼玉県生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。跡見学園女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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