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内容説明
ベルリンに出向いたソラルは、ユダヤ人排斥運動に巻き込まれ、地下生活を続ける裕福な古美術商の娘に救われる。ヨーロッパのユダヤ人救済に向けて活動を始める彼だが、計画は失敗に終わり、国際連盟からも追放の憂き目にあう。その事実を隠したまま彼はアリアーヌの元に帰り着き、やがて二人は愛の逃避行へと旅立つ…。アカデミー・フランセーズ小説大賞受賞の恋愛大河小説。
著者等紹介
コーエン,アルベール[コーエン,アルベール][Cohen,Albert]
1895年、コルフ島に生まれる。5歳で両親と共にマルセイユに移住。リセ・ティエールで同級となり、強い友情の絆で結ばれるマルセル・パニョルは、生涯の最良の友。ジュネーヴ大学法学部で学ぶ。1919年、スイス国籍取得。詩人アンドレ・スピール、ハイム・ヴァイツマンとの出会いがシオニスト・コーエンを産む。24年、ヴァイツマンの要望にこたえ、パリで、アインシュタイン、フロイト等が編集委員に連なる雑誌「ラ・ルヴュー・ジュイヴ」の編集に携わり、25年1月第一号を発行、シオニズムの大義の鼓吹者となる。小説『ソラル』(30)、『マンジュクルー(釘食い男)』(38)で名声を博する。39年、ユダヤ機関の政治局顧問となり、パリで政治に外交に手腕を発揮するが、大戦勃発と共にロンドンに逃れ、ユダヤ機関の代表として各国の亡命政府とナチスから逃れてきたユダヤ人との協力関係樹立に重要な役割を果たす。この時期精力的な執筆活動も行い、レイモン・アロンが編集長を務める月刊誌「自由フランス」に「イギリス」「人間の闘い」「死の歌」「私が10歳になった日」などを発表。44年9月、ユダヤ機関を辞し、難民のための政府間委員会の法律顧問となり、ユダヤ人の救済にあたる。国連を49年に、国際労働事務局を51年に最終的に辞し、作家生活に戻ると、38年に出版が予定されていた『選ばれた女』の再生に着手し、1968年に出版。この作品で、アカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞。1981年没
紋田廣子[モンダヒロコ]
1939年、静岡県生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。SBS静岡放送勤務後、パリ留学。2000年7月まで吉井画廊に勤務し、展覧会実施、翻訳、通訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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