内容説明
生涯書物を愛でて已まなかった著者が語る興味尽きない書物談義の数々。少部数限定版のため一般にはほとんど目に触れる機会のなかった書物随筆集三冊をまるごと収録。明治・大正の文学、出版界、ブックデザインに関心ある人は必読。
目次
書痴の散歩(第一杖(スケツチ帖)
第二杖(スケツチ帖)
第三杖(スケツチ帖) ほか)
書淫行状記(明治文化相;書痴徒然草;湘雨窓雑記)
紙魚供養(春供養―主として明治文献を語る;夏供養―雑篇・漫筆;秋供養―故人を語る ほか)
著者等紹介
斎藤昌三[サイトウショウゾウ]
1887‐1961。明治20年、神奈川県座間生まれ。旧制中学卒業後、原三渓の原合名会社に就職。その後、在米邦人への輸出出版物の取り扱いの仕事をする傍ら、大正9年、加山道之助と雑誌「おいら」を刊行。大正12年、「おいら」のあとを受ける形で雑誌「いもづる」を刊行。大正14年、活字問屋の青山督太郎と雑誌「愛書趣味」を刊行。昭和6年、庄司浅水、岩本柯南、柳田泉らと書物展望社を興し、雑誌「書物展望」を刊行。書物展望社では、約百三十冊の本を刊行。晩年は、茅ケ崎市立図書館の名誉館長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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