内容説明
一休さんの二つの顔。一つは「とんちの一休さん」―もう一つは、権力も出世も拒絶し、ズバリ物言う「求道の一休禅師」―含蓄深い一休道歌を、わかりやすく解きほぐし、人間一休の真髄に迫る一〇〇話。
目次
「一休」という名前(父と母;禅(五山)文学の全盛期
剃髪
天与の詩才
一七歳の決意 ほか)
一休道歌一〇〇首(雨降らば降れ、風吹かば吹け;輪廻転生の源泉のこと;極道は指をつめ、仏道は肘を切る;こころはんにゃ(心般若)
五臓六腑に染みわたる ほか)
著者等紹介
牛込覚心[ウシゴメカクシン]
昭和15年(1940)東京・浅草に生まれる。昭和45年、牛次郎の筆名で作家としてデビュー。昭和56年、野性時代新人文学賞受賞。昭和61年、臨済宗妙心寺派医王寺にて出家得度。同寺学徒。平成元年、静岡県伊東市に、転法輪山願行寺を建立、開山。平成8年、願行寺、文部大臣認証の単立寺院となり、管長兼住職となり現在に至る
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感想・レビュー
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残心
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「始めなく 終わりもなきに わがこころ 生まれ死するも 空の空なり」 「もとの身は もとの所へ 帰るべし いらぬ仏を 訪ねばしすな」 「夜もすがら 仏の道を たずぬれば わが心にぞ たずね入りぬる」 「へつらいて 楽しきよりも へつらわで 貧しき身こそ 心安けれ」「世の中の 生死の道に 連れはなし ただ寂しくも 独死独来」「ゆく水の 数書くよりも はかなきは ほとけを頼む 人の後の世」「雨あられ 雪や氷を そのままに 水と知るこそ とくるなりけれ」「成仏は 異国本朝 もろともに 宗にはよらず 心にぞよる」2018/01/14
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