内容説明
世紀末の植民地都市、香港にうずまく頽廃と欲望の物語。
著者等紹介
施叔青[シーシューチン]
1949―。台湾の古都、鹿港の出身。16歳で短編小説「やもり」を発表して文芸界にデビュー、1970年にニューヨーク市立大学に留学して演劇学修士を取得、台北・淡江大学で教鞭を執ったのちアメリカ人で銀行家の夫と香港に渡った。80年代には短編シリーズ「香港物語」を執筆し、これは香港最古の歴史を誇る社交クラブのスキャンダルを描く『ヴィクトリア倶楽部』に結実した。姉で文芸批評家の施淑、妹で『夫殺し』『迷いの園』で知られる李昂(本名、施淑端)とともに施家三姉妹と称されている
藤井省三[フジイショウゾウ]
1952年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学文学部教授。文学博士
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