内容説明
1970年代初頭の台北を舞台に、離別した「父」と「子」、「兄」と「弟」の孤独と葛藤を、様々な人間関係の網の目の中に織り込んだ、現代中国語文学の金字塔。
著者等紹介
白先勇[パイシエンヨン]
1937年中国広西省において、国民党の有名な将軍白崇禧の五男として生まれる。国共内戦の敗北に伴い1952年台湾に渡り、青年時代を過ごす。台湾大学外文系卒業後アイオワ大学に留学し、小説執筆のかたわらカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で教鞭をとる。カフカ、フォークナーなど欧米のモダニズム文学の強い影響を受け、大きな着想と繊細な技巧を駆使した傑作を数多くものとしている
陳正醍[チンセイダイ]
1955年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。中央大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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