出版社内容情報
第五分冊には、第四部第十八―二十巻を収録。ヨーロッパ諸民族の大移動に始まる中世を概観する。キリスト教が政治的・精神的に与えた影響の功罪を、位階制や異端審問、十字軍に見るとともに、イスラム教世界との関係を検証し、ヨーロッパにおける公共精神の発展を描き出す。人名、地名、事項などの索引を付す。全五冊完結。
内容説明
第四部第十八巻‐第二十巻を収録。ヨーロッパ諸民族の大移動に始まる中世を概観。キリスト教による政治的・精神的影響の功罪を、位階制や異端審問、十字軍に見るとともに、イスラム教世界との関係を検証し、公共精神の発展を描く。詳細な索引を付す。全五冊完結。
目次
第4部(承前)第18巻(西ゴート人、スエビ人、アラン人、ヴァンダル人の国々;東ゴート人とランゴバルド人の国々;アレマン人、ブルグント人、フランク人の国々;ザクセン人、ノルマン人、デーン人の国々;北方諸国とドイツ;ヨーロッパにおけるゲルマン諸国の制度についての一般的考察)
第19巻(ローマの位階制度;位階制度がヨーロッパに及ぼした影響;世俗における教会の保護者;アラブ人の国々;アラブ人諸王国の影響;一般的考察)
第20巻(ヨーロッパにおける交易精神;ヨーロッパにおける騎士精神;十字軍とその結果;ヨーロッパにおける理性の陶冶;ヨーロッパにおける施設と発見;結語)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
14
若かりしゲーテに薫陶を与え、大学では2年間カントの講義を受けたヘルダー。晩年の手紙によると、カントの話題は豊富で魅力に富み、終生感謝の気持ちを抱いていたことがわかる。本書、第一部、第二部をカントから批判されて、事実上文壇から追放されてしまった生涯に思いを致すとき、彼の手紙が胸に沁みる。カントが生徒たちに強調したことは「自分で考えろ! 考え抜け!」だった。ヘルダーは18世紀の文人とは思えない、現代に通ずる発想が散見される。カントの教えを実践してからの、「笑ゥせぇるすまん」から借用すると「ドーン!」。ヘルダー2024/10/21
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- 和書
- のんきに島旅 河出文庫