文学の冒険
マンボ・ジャンボ

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  • サイズ A6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336039521
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

1920年代のニューオリンズ、またあの病気が流行りだす…。ジャズを媒介して広がり、熱狂的な踊りや音楽に取り憑かれてしまう奇病「ジェス・グルー」をめぐって、西洋の裏社会を牛耳る「壁の花教団」とヴードゥー探偵パパ・ラバスとが繰り広げるポストモダンなオカルト大活劇。果たして、ジェス・グルーの捜し求める聖典の行方はいかに。最も過激な黒人作家が描く、スチャラカでごきげんなジャズ小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

8
アトン(太陽神)崇拝に起源を持つ、陰気で非寛容なキリスト教や西洋合理主義は、アフリカの多神教が肯定する歌や踊りや笑いを略奪し、博物館のショーケースに入れてしまった。アフリカ文化を愛するヴードゥー探偵パパ・ラバスと西洋文化への脅威を封じ込める壁の花教団(その手足となって過去の汚名を雪ごうと画策するテンプル騎士団)は「聖典」をめぐって激突する。2014/07/30

gu

7
謎の奇病が蔓延し人々が辺り構わず歌い踊る1920年代のアメリカ、聖典をめぐるヴードゥーの伝承者とテンプル騎士団の生き残りの戦い、その背後で暗躍する秘密結社。事の起こりは紀元前のエジプトまで遡る・・・というオカルト陰謀論のごった煮のような小説。ジャンルフィクションのパロディであり白人の「歴史」を転倒させる大がかりな悪戯だ。黒人文化からの読み換えが小説も文化も歴史も誰かに書かれたフィクションであることを曝け出す。ポストモダン小説らしい作品とも言える。希望のある終わり方は生命の強さか主張の強さか。2020/09/20

蛇の婿

6
いゃあわけのわからない(マンボ・ジャンボ)でごった煮(マンボ・ジャンボ)な小説でした。うん。ごめんなさいポストモダンの傑作なのかもしれませんが私には合いませんでしたね。会話に「」が使われていないのとテンプル騎士団の偉い奴とブードゥー探偵の口調が同じなのと、舞台である1920年代のアメリカの空気が私にピンとこないのと、何より読んでて大筋さえあればあとはアドリブとノリ(マンボ・ジャンボ)な展開と。読んでて大いなるトホホ。まぁ…こういう小説もアリっちゃアリなのかなぁ…2023/12/02

だいこ

3
混沌とした物語。 だんだんとその流れに身をまかせていると…。 不思議なリズムに満ちた、ごきげんなジャズ小説。

おおた

3
ジャズ菌がはびこって良識で凝り固まった人々の腰をふらせる謎の病気をめぐる物語、だったはず

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