感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
78
喜国雅彦「今宵は誰と」で「夢鬼」が取り上げてあるのを読んで、その作品が収録されていたこの本を読んだ。「夢鬼」は、少年少女の倒錯した愛の物語。ラストの哀しさ。この作家は30歳の若さで戦争中に亡くなっている。この才能がもっと開花していればと残念でならない。この作品以外にいくつかのSF作品も収録されているが、科学的な説明がその当時としては信じられないくらいしっかりしている。以前読んだ「地底大陸」でもそう思った記憶がある。「宇宙爆撃」では、核兵器の危険性すら訴えている。この作家の他の作品を、もっと読みたくなった。2023/06/07
水生クレイモア
14
SF・怪奇小説・幻想文学・探偵小説と多岐に渡る構成の作品集。表題作と「夢鬼」、「宇宙爆撃」、「白金神経の少女」が私的ベストです。 2022/06/27
isutabi
2
★いまにも目がくらみそうな、激しい興奮に、とても起きてはいられなかったのだ。(p.171) ▶九つの、若干異常っぽい作品と若干SFっぽい作品。2023/05/09
不以
2
近未来SFただし昭和の視点から。この近未来の現代へのほど近さに変な面白みを感じた。美少女への妄執を描いてるものが、とくに面白かった。2014/09/04
tario
1
青空文庫にて読了。2013/09/20