感想・レビュー
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旅館の廊下を下駄で踏み抜いて池の鯉を食う、遊郭の二階から小便する、陸軍廠舎のガラスを銃剣で割って回る、配属将校を殴る、非合法組織を結成し深夜の学校にビラを貼る、酒に酔ってゴルフ場に侵入してカップというカップに次々と脱糞して回る…うっせぇわも尾崎豊もドン引きの旧制高校生の悪行の数々が当人の筆から生々しく語られる。義憤に駆られ、社会運動に同調し、もしくは酔っぱらいとしての彼らの自由は結局戦禍の中で失われていくのだが、自由主義の立場から教育という統制に対し鍔迫り合いの戦いを挑む彼らから学ぶ点は今尚あるはずだ2021/02/26
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- 和書
- 猫と狸と、ときどき故郷




