感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
27
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉86 年(昭和61年)の2300円の単行本初版。国書アーカムハウス叢書の一冊で15編を収録。米60年底本の完訳で、この時点で著者十八番の幾つかの連作短編シリーズの一部が雑多に入っている(収拾付かなくてもったいない)。底本原題の“genius loci”は土地の守護精霊で、巻頭該当作では“地霊”と訳したが、本書邦題は「呪われし地」とした。これはダブルミーニングで、精霊とは別に“土地柄”も含ませたもの。雑誌単発ならSFとして通用する作品が数点入っている。★★★★☆☆2025/08/12
miroku
27
「食屍鬼の神」目的で読む。古き良きダークファンタジー。2019/02/09
御中優希(みなか・ゆうき)
1
「地霊」過去に人が死んだ草原に、何だかよく分からない不気味なものが棲み潜んでいて、とある画家がそれに魅入られていくお話。実在するものなのか、妄想なのか、とらえどころのない不気味さに満ちています。2019/04/25
warimachi
1
2018年最初の読書はクラーク・アシュトン・スミスであった。後半の収録作ほど読みごたえがあるという謎の構成で、代表作であろう「イルールニュの巨像」は出色。クトゥルフ的にはヴルトゥーム、アイハイ族、モルディギアン、食屍鬼あたりが出ており、注目に値するか。2018/01/02
shinobu
1
短編集。現代・SF・中世風・ファンタジーと、スミスの書いたあらゆる舞台の短編をまんべんなく拾った作品。やや小粒な印象の作品が多い。一番面白く読めたのは「プトゥームの黒い僧院長」。冒険小説めいた作品は多々あれど、結末はいずれも悲惨なのに、この話はそうではなかった。最後まで痛快に読めました。スミスの短編は面白いと思うのにな~。もう少し日本で名前が上がるといいのに。2015/06/16
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