感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
3
日本人の幽玄さや繊細さと違って、狂気溢れるドイツ幻想小説だ。 グスダフ・マイリンク、ハンス・ハインツ、カール・ハンスの禍々しい世界観が秀逸である。「壜の上の男」「C・3・3」のようなパラレルワールドを読みながら、なんでこうも幻想小説は読みごたえがあったおもしろいのかと考えていたけど、「快楽と恐怖は同じ幹から生まれ出る」という言葉に手を打った。 と、言ってみたが、実際のところ翻訳者の文章力が上手く、それでおもしろく感じられたのかもしれない・・石川実さん、前川道介さん、非常に名誉な翻訳者でした・・2014/12/09
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