内容説明
一九五〇年六月二五日、用意周到に計画された奇襲作戦により韓国へ侵攻を開始した北朝鮮軍。米中両大国の軍事介入で戦火は拡大し、世界は第三次世界大戦の危機に直面した。今日の南と北の対立を生んだ戦争の実態を国連軍、共産軍双方の資料から分析する“朝鮮有事”徹底研究。世界を震撼させた戦争の謎と真実に迫る。
目次
第1章 第二次世界大戦後の朝鮮半島
第2章 戦争前夜
第3章 戦争の期間、規模、そして経過
第4章 その後の推移―一九五二年一月~休戦まで
第5章 戦闘の形態とマッカーサー解任
第6章 海軍と海兵隊の闘い
第7章 参加各国軍隊の規模、編成、そして戦闘
第8章 中国側から見た朝鮮戦争
第9章 朝鮮戦争に係わった主要な人物
第10章 参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nnpusnsn1945
39
朝鮮戦争の経過、兵力について概ね掴める。北朝鮮軍はソ連経由で機甲部隊を配備していたので、歩兵主体の韓国軍からは脅威だったようだ。韓国軍のゲリラ掃討作戦にも言及されているが、やはり工作員は侮り難い存在であったのだろう。中国軍は急に参加したため、装備・補給不良に悩まされたようだ。米軍は初めて勝てない戦争をしたのだが、生物兵器使用のデマを中国から流されて迷惑だったようだ。中国も国際機関の査察を認めなかったりといまいちな態度をとったらしい。日本は米国の後方支援に回ったり、掃海部隊(戦死者あり)を出している。2021/06/27
鐵太郎
21
38ヶ月の間に少なくとも200万、説によっては320万の犠牲者を出した朝鮮戦争について、1999(平成11)年時点でおりから発表された中国側の資料を含めて描き出したもの。政治的、個人・部隊の武勇的な描写を排して純粋に戦闘とその推移、そして戦火と被害を、推定を交えて克明にデータ化しています。この戦争の結果、中国軍は人海戦術を諦めて重火器の充実に努め、アメリカ陸軍は「歩く」ことを止めて支援火器と空中移動に頼るようになったとは、なんたる皮肉。2020/10/08
Y I
0
・朝鮮戦争の経緯、アメリカ、国連軍、中国の参戦がよくわかる。 ・朝鮮戦争時の共産勢力の勢いもよくわかる2022/04/01
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- 和書
- 五十音式