感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DarumaO
6
図書館。はじめは登場人物が散発的に次々と出てきて、読みづらく感じたが、「ワニ狩り」あたりから、段々となんとなく繋がりが見えてきて、なるほど面白くなってきた。勢いのまま2巻も読むぞ。2012/04/20
borug
3
わんさか人が出てくるし誰と誰が関係してるか混乱するし、、、これは祭りだ。楽しく下巻へ。2015/03/29
葛西狂蔵
2
膨大な数の登場人物とエピソードの数々、個別に展開していくそれぞれのエピソードが僅かに繋がり始めた所で上巻終了。 何冊かピンチョンを読んだ事があれば、それはいつもの事ではあるのだが、お世辞にも読み易いとは言えないにしても、ピンチョン好きならこれこそを読みたくて手に取るのは言うまでもない。 圧倒的な情報量とB級じみたポップさに眩暈を覚える。2018/06/07
かつみす
2
ある人物に焦点を当ててその人生を辿ったり、特定の土地に根ざした物語が展開するような小説ではない。1955年あたりのアメリカにいる二人の中心人物はいるけれど、話は時空を自在に飛びまわる。20世紀前半の中東、イタリア、アフリカなどを舞台に、夢か現実か定かでないエピソードが続く。多くの人物が現れては消え、また現れる。ユーモアもあるけど、ヨーロッパの歴史の暗部を覗きこむ陰鬱な寓話というのが全体的な印象。もともと国書刊行会のゴシック叢書の一冊として刊行されたのだけれど、その時の表紙の方が似合ってるかも。次は下巻へ。2015/09/02
akuragitatata
2
圧倒的な圧倒。不条理/絶望/お金/あらゆる読みと解釈を混乱せしめる大傑作。ミステリーが謎を意味する言葉なら、この作品は謎を謎としてではなく、その謎を見せ付けることの謎をこそ真実として投げつけてくる! パイを頭から食らって、死ぬほど、いつか分かることを祈り願い信じ絶望を食らって読め!!2009/05/24