内容説明
京都・左大文字送り火は、北山地区の人々の300年にわたる「閉じた」伝統行事であると同時に、すべての市民や観光客に対しては「開かれた」祭祀である。参加者それぞれが自らの祭りを創りあげ、互いに容認し、やがて「市民」としての一体化を遂げる。都市社会の躍動する生命力を鮮やかに描き出す注目の都市人類学。
目次
1 左大文字の記号論―「演ずる者」・「ともす者」と「見る者」・「祈る者」
2 祭祀集団のエスノ=サイエンス1
3 祭祀集団のエスノ=サイエンス2―不動講と尼講の左大文字
4 市民の左大文字信仰
5 市民の主体的参加像
結び―都市祭礼の人類学
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- 和書
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