目次
剱を知らず
空白の一日
楽しすぎたがゆえの“悲劇”
道迷い
渦
なぜ、オツルミズへ
監督
ある単独トレッカーの死
遺族―残された者たちの思い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
31
初読。2015年496冊め。賛否両論あるとは思うが、あとがきで著者が書いている通り、追悼文集的なものではなく、遭難事故の原因や責任の所在について考察しているもの。事故の背景に、人間関係が見えてくる。2015/04/24
らぴ
10
他の本でも読んだ遭難例が取り上げられていたが、生還者の証言が少し違うことに驚いた。取り上げられた例は亡くなった方の話ばかりなのに、ヒューマンエラーや人間関係にまで切り込んで書かれた本書には人間的なあたたかさを感じた。2010/11/26
gtn
9
登山パーティーのリーダーの責任はあまりにも重い。判断ミスや不作為がメンバーの死に繋がる。山には、一生の後悔と遺族の恨みを負い続けることを凌駕する魅力があるのだろうか。2019/03/10
ふっちー
8
アマゾンレビューでは作者の主観が過ぎる、のような批判レビューもあったけど私はそんなことは感じなかった。確かに全編作者の主観ではあるけれども同じ山を登る人間として、私たちにはあまり理解できない極限状態時の心理に思いをやるところとか、なるほどと思うところがたくさんあった。2022/10/16
たまゆら
8
登山を楽しむ多くの人のうち、何割の人がこの手の本を読んでいるのか?遭難の実例を知ることは事故を未然に防ぐこと、遭難時の生存率を上げることにも繋がるのではないか?登山をしない私のような人間がいう事でもないが・・・。けど、山岳遭難本を何冊も読んできて思うのだ。「知らん」って怖いことよなぁ~と。まぁ、知ってはいても自分を見失ってまともな判断や行動が出来ないというのが遭難というか、山の恐ろしさなんだけど。それにしても人間て脆いよなぁ。2012/06/24
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- 和書
- かさ Toppu