出版社内容情報
河上肇のベストセラー『貧乏物語』から100年。志を継承し、満を持して「現代の貧困」にいどむ。格差論のその先を論じる決定版。●100年後の続編
河上肇のベストセラー『貧乏物語』(弘文堂刊)から100年。
志を継承し、満を持して「現代の貧困」にいどむ。
格差論のその先を論じる決定版。脱格差社会!
序章 河上肇『貧乏物語』と現代
第1章 貧困と格差の現状はどうなっているのか
1.「貧困率一五・三%」「貧困率世界第二位」の衝撃
2.河上肇は貧困をどうとらえたか
3.現代の貧困をどうとらえるか
4.貧困をどう測定するか
5.相対的貧困基準の意味
6.誰が貧困に陥っているのか
7.格差拡大と貧困率の関係
8.貧困層と被保護層の関係
9.貧困の社会的帰結
(1)「社会の大病」としての貧乏
(2)食料と衣類が買えない貧困層
(3)健康状態の悪化
(4)社会そのものの「不健康」
(5)格差の固定化と貧困連鎖
(6)社会的コストの増大
(7)景気低迷と貧困増大の悪循環
(8)社会存続の危機
第2章 貧困と格差拡大の原因は何か
1.高度経済成長の終焉と格差拡大のはじまり
2.格差拡大と貧困の増大をもたらしたもの
(1)経済のグローバリゼーションと格差拡大
(2)雇用の流動化と非正規雇用の増大
(3)高齢化の進行
(4)労働運動の衰退
(5)格差拡大を助長した政府
3.政府の無策と無作為
4.経済構造そのものの問題
5.所属階級と貧困
補論 もうひとつの『貧乏物語』
第3章 貧困と格差拡大を克服する
1.貧困解消と格差縮小への合意を作ること
(1)「貧困はあってはならない」という合意
(2)格差の縮小が必要であることへの合意
2.格差拡大が望ましくない倫理的な理由
3.正当化できない格差の源泉
(1)遺産
(2)生産手段の私的所有
(3)特権的地位
(4)能力
(5)より望ましい社会
4.貧困解消と格差縮小を実現する
(1)当初所得の格差を縮小する
(2)富裕層への課税強化
(3)貧困の解消
(4)初期条件の格差縮小
5.目指すべき社会と新中間階級の役割
その後の河上肇 あとがきに代えて
橋本 健二[ハシモト ケンジ]
内容説明
河上肇『貧乏物語』(弘文堂刊)から100年。志を継承し、満を持して「現代の貧困」にいどむ。格差論のその先を論じる決定版、ついに刊行!100年後の続編。
目次
序章 河上肇『貧乏物語』と現代
第1章 貧困と格差の現状はどうなっているのか(「貧困率一五・三%」「貧困率世界第二位」の衝撃;河上肇は貧困をどうとらえたか;現代の貧困をどうとらえるか ほか)
第2章 貧困と格差拡大の原因は何か(高度経済成長の終焉と格差拡大のはじまり;格差拡大と貧困の増大をもたらしたもの;政府の無策と無作為 ほか)
第3章 貧困と格差拡大を克服する(貧困解消と格差縮小への合意を作ること;格差拡大が望ましくない倫理的な理由;正当化できない格差の源泉 ほか)
著者等紹介
橋本健二[ハシモトケンジ]
早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は社会学(階級論、社会階層論)。主に計量分析によって、近現代日本の階級構造とその変動過程を分析する。また趣味と研究を兼ねて「居酒屋考現学」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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