現代貧乏物語

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現代貧乏物語

  • 橋本 健二【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 弘文堂(2016/11発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784335551826
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C1036

出版社内容情報

河上肇のベストセラー『貧乏物語』から100年。志を継承し、満を持して「現代の貧困」にいどむ。格差論のその先を論じる決定版。●100年後の続編
河上肇のベストセラー『貧乏物語』(弘文堂刊)から100年。
志を継承し、満を持して「現代の貧困」にいどむ。
格差論のその先を論じる決定版。脱格差社会!

序章 河上肇『貧乏物語』と現代

第1章 貧困と格差の現状はどうなっているのか
 1.「貧困率一五・三%」「貧困率世界第二位」の衝撃
 2.河上肇は貧困をどうとらえたか
 3.現代の貧困をどうとらえるか
 4.貧困をどう測定するか
 5.相対的貧困基準の意味
 6.誰が貧困に陥っているのか
 7.格差拡大と貧困率の関係
 8.貧困層と被保護層の関係
 9.貧困の社会的帰結
  (1)「社会の大病」としての貧乏
  (2)食料と衣類が買えない貧困層
  (3)健康状態の悪化
  (4)社会そのものの「不健康」
  (5)格差の固定化と貧困連鎖
  (6)社会的コストの増大
  (7)景気低迷と貧困増大の悪循環
  (8)社会存続の危機

第2章 貧困と格差拡大の原因は何か
 1.高度経済成長の終焉と格差拡大のはじまり
 2.格差拡大と貧困の増大をもたらしたもの
  (1)経済のグローバリゼーションと格差拡大
  (2)雇用の流動化と非正規雇用の増大
  (3)高齢化の進行
  (4)労働運動の衰退
  (5)格差拡大を助長した政府
 3.政府の無策と無作為
 4.経済構造そのものの問題
 5.所属階級と貧困
 補論 もうひとつの『貧乏物語』

第3章 貧困と格差拡大を克服する
 1.貧困解消と格差縮小への合意を作ること
  (1)「貧困はあってはならない」という合意
  (2)格差の縮小が必要であることへの合意
 2.格差拡大が望ましくない倫理的な理由
 3.正当化できない格差の源泉
  (1)遺産
  (2)生産手段の私的所有
  (3)特権的地位
  (4)能力
  (5)より望ましい社会
 4.貧困解消と格差縮小を実現する
  (1)当初所得の格差を縮小する
  (2)富裕層への課税強化
  (3)貧困の解消
  (4)初期条件の格差縮小
 5.目指すべき社会と新中間階級の役割

 その後の河上肇 あとがきに代えて

橋本 健二[ハシモト ケンジ]

内容説明

河上肇『貧乏物語』(弘文堂刊)から100年。志を継承し、満を持して「現代の貧困」にいどむ。格差論のその先を論じる決定版、ついに刊行!100年後の続編。

目次

序章 河上肇『貧乏物語』と現代
第1章 貧困と格差の現状はどうなっているのか(「貧困率一五・三%」「貧困率世界第二位」の衝撃;河上肇は貧困をどうとらえたか;現代の貧困をどうとらえるか ほか)
第2章 貧困と格差拡大の原因は何か(高度経済成長の終焉と格差拡大のはじまり;格差拡大と貧困の増大をもたらしたもの;政府の無策と無作為 ほか)
第3章 貧困と格差拡大を克服する(貧困解消と格差縮小への合意を作ること;格差拡大が望ましくない倫理的な理由;正当化できない格差の源泉 ほか)

著者等紹介

橋本健二[ハシモトケンジ]
早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は社会学(階級論、社会階層論)。主に計量分析によって、近現代日本の階級構造とその変動過程を分析する。また趣味と研究を兼ねて「居酒屋考現学」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

42
河上肇は、経済学でいう貧乏とは、経済上の不足によって生活の必要物を享受していない状態(20頁)。再分配所得:税金や社保料を払い、生活保護費や年金を受け取ったあとの所得(48頁)。等価所得:世帯所得を家族数の平方根で割ったもの(49頁)。貧困率が上昇したのは、全体の所得水準の低下以上に、低所得者層の所得水準が低下したから。日本の貧困は、著しく深刻化している(55頁)。年収が160万円でひとり暮しの人が、国民年金保険料と国保料を支払ったら、可処分所得は130万円程度で、貧困線として妥当という(65頁註45)。2017/06/05

けぴ

9
AERAに紹介されていた本で期待して読む。説得力を持たせるために1章、2章は豊富なデータが紹介されているが、細かすぎるデータもあり消化不良。 3章は著者の考える格差社会是正のための提言が書かれていて面白く読めた。3章のみ読むのでも十分か。時々耳にするベーシックインカムの制度は生活保護制度より案外上手くワークしそう。2017/02/24

アーク

4
本書の元ネタになった「貧乏物語」は未読だけれど、その本質は時代を経ても何も変わっていないんだな、と分かる。特に現代の日本の問題は、収入格差の増大による貧困層の増加と、それを報道しないがために問題を拡大させているマスコミだな。自分も含めて誰も社会の惨めな部分は観たくはないけれど、無関心は社会の敵だよな、と思った。2016/12/10

見もの・読みもの日記

4
研究者は、総力をかけた「作品」によって人々の認識を変え、社会を変えることができるという覚悟の表明に感銘を受けた。河上の『貧乏物語』とともに長く読み継がれてほしいと思う一方、ここに示された問題状況がきれいに解決して、本書の内容が全て古びてしまう日が来ることを願う。2016/11/30

ぷほは

3
「どれほど瑣末で儚く曖昧な意識や心情も、それを抱いた人々が生きる社会の構造的諸問題の連関の中にあることが示され、またどこまでも無味乾燥な統計データの数値の羅列の中にも、それを産出した社会の中で生きる人々の日々の営みの実在性を感じさせ得る手腕が、社会学の仕事には求められる。」細かい表現は違うと思うが、この見田宗介の言葉を完全に満たした水準が、本書では貫徹されている。2016年にこれを読めた自分を褒めてやりたいが、社会主義に染まりきらずにそれでも社会の平等と公正を追求する、社会学の覇道の展開を見せつけられた。2016/12/31

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